楽器に関するいくつかの覚書とpedalboard2024.09.09


ベースギターの弦を張り替えた。
指板を磨いて、弦をペグのポストにしっかりと巻き付けて弦交換終了。
その後、スタジオで大きな音で鳴らしながら気づいた点が幾つかあったのでメモしておく。

『改めて書くまでもなく、弦高でベースギターの音のキャラクターは滅茶苦茶変わる』
きっかけはブリッジサドルを固定するイモネジが緩んだ事であった。
精密な加工であるが故にサドルの溝の中を滑らかに行き来するサドル固定用のイモネジは、弦振動をダイレクトに受け止めるが故に、当然の事であるが弦振動の影響を直接的に受ける。弦振動によってイモネジは緩み、それに伴って弦高は下がる(弦の張力によってブリッジサドルは押さえつけられた状態になるので弦高が上がる、という事は絶対にない)。
僕のメイン機の4弦は「これよりも弦高を下げるためには」とネックとボディのジョイント部にシムをかませてある程であり、サドル下はほとんどイモネジが露出していない状態である。
それ故にサドルの内部の溝の中に埋没したイモネジが振動して、弦を弾く度に「ッシャー ッシャー」と異音を放つようになった。
その異音を解消しようとエイヤッとイモネジを締めあげたところ、弦高が多分ちょいと上がったのだと思う。弾いていて違和感はなかったのだが、アタック具合と高域のトレブリーさが他の弦とのバランス的におかしくなってしまった。
微妙に上がった弦高を、極々微調整したら4弦もギャンギャンいうようになった。よしよし、正解。
アンプのつまみを回すよりも、楽器本体の微妙な調整で音は激烈に変わる。
本当に繊細な楽器だなあ。

『サンズアンプのPRESENCEについて』
最近のペダルボードの写真からもわかるように(下写真↓参照)、僕のサンズアンプのTREBLEとPRESENCEはMIDとBASSと比べると結構、右の方に回している状態である。
「果たして、本当にこんなにギャリギャリする必要があるのか」とスタジオ練習中に試行錯誤をしてみたのだけれども、最終的に「うん、やっぱりこれでいいんだ」と落ち着いた。
僕のベースはピックアップ2基をハムバッキング駆動しているので低域がマシマシで出てくる。それに引き換え僕の好みは割とギャリギャリ目(放っておくとギャリギャリになっちゃうので元から低域マシマシ、という遠回りをしているのである)なのでバランスを取るとどうしてもこうなるのであった。
それでも「いや、もう少し大人になろうよ」とPRESENCEを下げると超高域が落ち着いてくる分、低域がより前に出てくるようになり、コントロールが却って苦労した。出過ぎている(と感じる)低域の制御はそのパワーの大きさ故に大変に苦労する。
慣れ、もあるのかもしれないけれども。


pedalboard2024.09.09
少し前に白線の内側用のペダルボードを組んだけれども、結局本番で使う事もなくバラす事になった。
ライブが中止になっちゃ成す術がない。
Blumesオーバードライブの次にブレンダーを接続して、そのブレンダーにはファズをループ。少し前の鈴木実貴子ズでもこの組み合わせ、というか完全にこれと同じペダルボードを組んだのだけれども、ファズを通す時にブレンダーをカマせる事でオーバードライブをオンにした状態でファズを重ね掛けした時に音が変にならない。ギターなら前段のオーバードライブでファズをプッシュする事もあろうけれども、僕の組み合わせだとどうしても良い具合にプッシュしてくれない。そのうちに「したいのはプッシュなのではないのではないか」と思い至ってブレンダーを通したら良い感じになった。それ以来この組み合わせを使っている。勿論、ファズの方の音質も入力ゲインが上がっているので変わっているけれども、それでもそのファズの層の中にオーバードライブした原音がいる事が大事。