「ゆたかなみずのまち」

昨夜はパイプカツトマミヰズのライブ写真や動画をよく撮ってくれているヨシダユキ先生の企画@今池HUCK FINNにパイプカツトマミヰズで出演。

壮絶な夜だった。全出演者が必殺技をバンバン撃ち合うような、そんなライブをしていた。
百長は初見だったけど最近近しい人達の間で話題にあがるのがよくわかるナイスギグをかましていたし、岡田ピロー(ex.夕暮レトロニカ)も持ち曲+会場の人達があげた単語を使っての即興コーナーでグッと惹きつけて離さないライブを披露、そして東京から“降臨”したクウチュウ戦は色気ムンムンのTHIS IS プログレ、神がかった風格さえ醸し出していた。メシアと人人は轟音に感情をのせて一気に吐き出すようなエモーショナルな演奏、最前列で観たけど耳にギンギンくる、最高。
それぞれがそれぞれの技でフロアに、芸術に挑みかかっていた。

凄いライブを観ていると、シンプルに腹の底にグッと力が入る。勿論素直に感動するのだけど「こいつぁ負けられねえな」と肝が震え上がる。この気持ちがある間は僕はバンドを続けると確信出来る、そういう負けん気を刺激されるようなライブを立て続けに観た。
信用出来る人のブッキングだもの、疑いはそこには全くなかったけれどもいざ蓋を開けてみると完璧な夜で、そこにはもう「さあやってみろ」と自分達が試されているような、そんな気さえ手前勝手に感じたものだ。


ちなみにメシアと人人のステージの様子。
「ここら辺、部屋みたいに汚くなっとんねん!」の言葉は嘘ではない。今まで見た中で一番散らかったステージ。
エフェクターだけは綺麗に並べてあって、そこにプレイヤーとして鍛え上げられたものを感じたり。

パイプカツトマミヰズはこの日有難くもダブルアンコールを頂いた。
全15曲。肉汁がしたたるような演奏が観るのもやるのも好きなのだが、昨夜のは何かしら汁はしたたっていたように思う。
こういう日こそしっかりと演奏を、と滾る気持ちを抑え込んだりその手をパッと離したりしながら楽しんだ。
ステージ上からはフロア前方の楽しそうな笑顔も、フロア後方の様子を眺めるような視線も全部見える。
あれは、縮図だ。縮図以外の何物でもない。現状の達成感と今後の攻め込むべき場所が見えた気がした。
今に見てろよ、という気持ちだけは忘れないようにしたい。


バンドの様々な瞬間(それこそ良い時も悪い時も)を間近で見てる友人と、強敵達に感謝した夜。
また、やろうぜ!

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