『ファントム・オブ・パラダイス』

続・我が逃走

映画『ファントム・オブ・パラダイス』を視聴。

名作名作と言われているので存在は知っていたのだが、なかなか食指が働かずやっと視聴。勿体無い事をした。

ブライアン・デ・パルマ監督作品、無名の作曲家による、自らの曲と、顔と、声を奪った悪辣プロデューサーへの復讐劇と彼の悲恋を描く秀作。冴えない無名の作曲家 ウインスローが人生を狂わされる様が悲しい。

悪辣プロデューサーにしてDEATH RECORDS代表スワンを演じるのは本作の音楽も担当したポール・ウィリアムス。容姿が『ルパンVS複製人間』のマモーそっくりだと思っていたら何とマモーはスワンを元にデザインされたとか。

アナログ・シンセで四方が覆われた部屋で作曲家するファントムとか、ロック・オペラの様子であるとか今だとともすれば古いと言われかねないが、逆に程良くサイケデリック。一巡して新鮮に映る。

ロック・オペラのシーンとか音楽表現をエンターテインメントとして捉えている僕としては実に刺激的だった。曲も秀逸。

ところどころにヒッチコックの『サイコ』等、パロディー要素も入っているのが楽しい。

テンポも良く、実に楽しめた。

コメント