お化け屋敷へ行った話。


20日の日曜日、舟橋は暇をしていた。
夜には家族で夕食をする予定があったので遊び回るのもナァ、と思案していたところひょんな事から矢場町の交差点にこの夏限定でお化け屋敷が開催されている事を知り「こりゃあ良い暇潰しになるわい」と友人(♀/商業誌で連載している漫画家のアシスタント)と二人で出掛けて行ったわけだ。

矢場町の交差点まで来てみると高架下には長蛇の列。そりゃあそうだ、面白そうだもの。

このお化け屋敷、なんでもお化け屋敷評論家として有名な方がプロデュースされてるらしく、成る程、それを裏付けるように設置されたスピーカーからは突入している男女の悲鳴が聞こえてくる。…皆、物凄く叫んでる。ひきつった笑みを浮かべながらこれは期待出来るぞと確信。

明治時代に生まれた密という女性には黒い歯があった。呪いだ、と忌み嫌われた密は刺し殺されてしまう。あとには黒い歯の呪いが残った。呪いを受けたものは黒い歯が生え、いつしか彼らは密二号、密三号と呼ばれるようになった。
というのが大筋。
東京、大阪、名古屋と連動した今回の催し、名古屋は「密九号の家」。
黒い歯の呪いで若い女性を惨殺しまくった青年が生前収容されていた精神病院へ突入、一番奥にいる拘束されたままの青年の霊の口にカプセルを入れるのだ!というミッション。

一時間くらいかな、並んで突入。
暗がりに目がなれるまで扉一枚内側で待っていざ突入。カプセルを手に奥へと進む。
この先はネタバレになるから詳しくは書かないけど、いや、流石にお化け屋敷評論家プロデュース。

出るぞ出るぞ、と緊張感を煽り続ける演出に生理的に嫌なシチュエーション、不安になる構造と最初は大きく構えていた僕も完全に腰が引けて動けなくなる始末。完全に立ち止まっちゃって横のスピーカーから係員さんに「進んで下さい進んで下さい」って急かされちゃったもの。

ただ、呪いの歯とか関係あったかな、あれ…。なんだか設定が活きてないような…呪いとかそういう日本っぽいものを扱うならジメッとした怖さを期待するものだけど、お化け屋敷の中は海外のホラー映画みたいなグロテスクさと怖がらせ方に満ちていたのでお化け屋敷としてはそれはもう十二分に怖かったのだけど、ドラマや小説とも連動したメディアミックスの一環としては何だかなぁって部分も残った。

って、ここまで楽しんじゃってから言うなよって感じだけど。
お化け屋敷、楽しかったなあ!

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