とっても良いぞ、EarthQuakerDevices LifePedal V2!!

名古屋では2020年5月25日現在、まだ特別定額給付金は給付されていないばかりか、申請用紙さえ郵送されてきていない。
給付が決定されてから結構時間が経っているように思えるので新型コロナウイルスの影響で収入にダメージを負った方からすると歯痒い思いだろう、と思うけれども僕みたいなのはまだ気持ちに余裕がある。
やっぱり全名古屋市民宛に送るんだもんな、通数も膨大なものになるだろうし役所の皆さんもきっと今頃大忙しだろうし落ち着いて待つとしよう。
本当に必要な人の手元に早く渡れば良いのに、とは思うけれど。

さて、特別定額給付金だが妻との相談の結果、我が家の場合は経済を回す事に思い切り使おうという事になった。
勿論生活費に充てる事になるだろうが僕も妻もそれぞれそれなりに趣味や物欲はあるので給付金をそこにも用いる事にはお互いに異論はなかった(ちなみに娘の分は娘が自分で使う判断が出来るまでとっておこうと思う。玩具を幾つか買ってあげたいという気持ちもあるが)。こんな判断が出来る自分達の状況を有難く思うと同時に、ど+うせならこういうタイミングじゃないとなかなか思い切れない買い物をしようとも思った。
僕がお金を使う先といったらもうほぼほぼただ一つ、道具でありコレクションである機材の購入資金である。

あれもこれも欲しい、というか大体気になる機材(ほとんどがエフェクターだが)は頭の中に常時幾つかはリストアップしてあるので迷う先には事欠かない。けれども10万給付されるという事はその範囲内であれば家計的にはダメージが全くない、という事だ(日本全国の機材マニア、その中で趣味が合いそうな人達を何人かSNSで追っかけているのだけどその中の誰だったかが言っていた。「10万円までは実質無料」と)。
どうせならこういう時しか出来ない決断をしたい。となるとアレだ。

2020_05_25_001
というわけで買っちゃったぜEarthQuakerDevices LifePedal V2(嬉しさのあまり妻に写真を撮って貰った。失礼、こんな顔がでかでかと映る予定じゃあなかったんだよ)!
最近どっぷりとハマっているEQDペダル、その中でもLifePedalは最初期の真っ黒で大きな筐体のものが出た時こそ「へえ、こんなの出たんだ」程度の興味しかなかったけれど国内外問わずベーシストでもチラホラと使う人がいるのをインターネットで見るようになって微妙に気になっていた。で、インターネットを使って調べてみるわけだがこのLifePedal、ベースでのデモ動画が少ない。BOSSのメガディストーションとかでさえベースで弾いてデモ動画をアップしているプレイヤーがいるというのにLifePedalの場合はデモらしいデモが数件しかヒットせず、しかもそれらのほとんどが海外のもので(という事は音を聴かせてくれる前に結構おしゃべりしちゃう系の動画である)非常に実態が掴みづらかった。まあベース専用機を作らない=ギター用ベース用等限定的でなく幅広く様々な楽器で使えるEQDペダルなのできっとベースでも格好良い音するんだろうな、とは思っていたのだが。情報が少ないと気になるようになる。
そんな中V2ことバージョン2が発売。
機能が充実、サイズダウンしてリニューアルされたわけだが、これまた限定モデル。
すぐに売り切れか、と様子を見ていると時間が経過した後もそれなりに市場に出回っているようで、これはますます気になるというわけであった。
しかし問題は値段で実売4万円を超える価格というのは非常に手が出しづらい。妻に相談しても怒られるのがオチだ(しかし予想に判定妻は「歪みものなら使うだろうからむしろゴーサインを出しやすい」と発言。とことん理解のある妻なのであった)。
中古で出回るかどうかなぁ、と思っていたところに丁度、妻も中古で素敵な靴を見つけたようで「どうせ給付金入ってくるし売り切れちゃう前に買っちゃいなよ」と妻が靴を購入した隙につけ込んで(?)購入した次第だ。
いやあ、久しぶりに新品で4万越えのペダルを買ったと思う。なかなかない機会だから興奮した。

で、ベースギターに繋いで弾き狂うわけなんだけど、これ滅茶苦茶良いよ。
買う直前まで心のどこかに「4万だぞ、4万なんだぞ!」って声が聞こえてたけど無視して大正解。これ、本当に大正解のペダルです。
機能としてはアッパーオクターブ・ディストーション+ブースター。EQDがSunn o)))というドュームメタルバンドとコラボレートして制作したモデルなのだけど、ごめんなさい、Sunn o)))に特別思い入れがあるってわけではなく、単純に良い音しそうだったので導入しました。
アッパーオクターブは混ぜ具合を右下のツマミでコントロール出来る。ただベースギターで使う場合はアッパーオクターブを混ぜていくとどんどんローエンドとのバランス取りが難しくなっていくので僕の場合は全く混ぜていない。重心低めのアッパーオクターブ、格好良い音がするんだけどそれを活かすのはまた別の機会に。
で、ディストーションとしてはRATのホワイト・フェイス期を意識しているそうで(僕はRAT詳しくないからいつ頃のモデルでどんな傾向があるのか、も定かではないけれど)フィルターのコントロールは確かにRATっぽく、絞っている方が高域寄り、右に回していくとどんどん低域が前に出るようになってくる。ここは右に回し切るのが僕の好みだった。
歪み具合は割とクリーン寄りからガンガン歪ませるところまで幅広く、歪ませた時の音の感じは切り替え可能なクリッピングモード(オペアンプ、非対称シリコン、対称シリコンの3つ)で結構異なる。
特に好印象だったのがオペアンプモード。音がそのまま素直に歪んでおり、またレンジが広いからかグッと前に出てくる。ベーシストがディストーションとして使うにはオペアンプモードでアッパーオクターブを切ってしまうと良い感じになるのではないか、と思った。実際そのようにして使っている。

そしてブースターね!
歪みとは独立してオン/オフ出来る上にブースターとしても良い具合に音を持ち上げてくれるんだけど、僕が特に気に入っているのはこのブースター、12時でユニティゲインつまりオフ時と同じ音量になる。なので僕は時計でいう9時と10時の間くらいに設定してオンにするとボリュームが下がるように、つまり、逆ブースターとして使っている。ピッキングのニュアンスはガキッといきたいけどボリュームは出したくない時や歪んだまま音量下げてまた直後に押し上げる、みたいな事がしたい瞬間が結構あって、そういう時にこの「音量を下げる」エフェクトが足元にあると手元+αの部分で音量を可変させる事が出来るので大変便利で、少し前に購入した(そして直後に動作不良で手放した)ボリュームペダルはまさにそういう目的で導入したのだが、このブースターの機能のお陰でそんな痒いところにも手が届いてしまっている。
歪ませてなんならオクターブも絡めて盛大にブーストして弾くのも気持ち良いだろうけれど、こういうちょこちょこした使い道でも大変重宝する。何より音が格好良い。
これが一個足元にあれば歪みとブースターと一つで二役が出来るので機材の運搬がしんどい時は歪み物はこれだけでもいいんじゃないの...みたいな気持ちになる。

兎に角弾いていてその気になる、格好良い音が出るペダルである。
素晴らしいという言葉に尽きる。

コメント