前回まで
■はじめて尽くしの日東科学版グスタフ編 第1回 洗浄→組み立て
■はじめて尽くしの日東科学版グスタフ編 第2回 フィギュア塗装→部分塗装→組み上げ
■はじめて尽くしの日東科学版グスタフ編 第3回 サーフェイサー塗り→下地塗装
年末年始の休みを利用して一気に完成まで駆け抜けたファイアボールSGの、アドレナリンが駆け巡るような連日連夜の作業の記憶が、その熱がまだ冷めやらぬのか3連休直前から手をつけたグスタフ製作も『日々の楽しみ』となっていた。
日中は(ぐふふ、今夜はあれやってこれやって)みたいにその夜手をつける作業について想像して楽しみ、夜になったら実際に手を動かす。同時進行でペダルボードを組んだりコツコツ進めているゲームに興じたりと、ここ最近の僕(の自由時間)は好きな事に大忙しである。
さて、この日の日中に娘(長女)に「一緒に行こうよォ」とお願いして娘(次女)を連れて向かったBO〇K OFF。そこで手に入れた瞬間接着パテで足パーツの欠けた部分を補修するところから作業は始まった。
初めてフィギュアの塗装をしたり初めてサーフェイサーを塗ったりと初めての事が多いグスタフ製作だが、パテで補修するのも初めての事である。
本当はエポキシパテの方が盛りやすいかなと思っていたのだけれども、ネットのレビューでこの『Mr.SSP 瞬間接着パテ』も適度に盛れると見たので購入。
粉と液体を混ぜて練って使うとの事だが、果たして。
いやこれ凄い。
思っていた5倍くらい硬化速度が速い。
混ぜ合わせて均一になるように練っていると、その時点で既に硬化の気配を感じた。
そうさね、体感でいえば大体30秒程で効果が始まる。
「ここでこれくらい使おう」が見えていれば割と扱いやすいものなのかな、と初めて扱うなりに思った。
欠けた部分を埋めて、削ったところ。
デザインナイフで結構サクサク削れるので加工もしやすい。
削った後はヤスリで磨いて、見た目的に違和感ないようにした。
塗装後によく見ると段差が出来てしまっていたので、もっと滑らかに仕上げれば良かったなとは思う。
ポーズ、という程仰々しいものでもないけれども、今回はこういう感じでデコパージュ(台座)に固定しようと決めた。
兵士の表情とかみ合ってないかな、とも思ったけれども、棒立ちで武装を横に置く、みたいな感じよりかは良いだろうと思ったのだった。
ポーズが決まったので関節を固定していく。
接着剤が垂れないように、つまようじの先に添付して少しずつ塗っていくようにした。
そこまでしてやらずとも良いのではないかとも思うけれども、それでも仕上がりを手に持った時の『シッカリ感』は存在感にも繋がるのではないだろうかと思うのと、あとやっぱり関節も固定してあった方が単純に筆塗りしやすい、気持ち的に。
仕上がりが見えるというか想像出来るので「ここをもっとこう暗めの方が」とかそういう風に手を動かせる(はずだ。まだ気持ちの余裕的に楽しい!が先行してそこまで気が回ってないのも事実)。
今回は筆塗りで迷彩塗装に挑戦。
(迷彩ってどんな感じなのだろうか)とそういう向きに明るくない僕だったけれども、どこかで見た人様の製作記録で「兎に角全体的に筆を動かしていれば人間の目は迷彩だなと認識してくれる(意訳)」という記述を見て「ひとまずやってみっか」精神で筆を動かし始めた。
迷彩のイロハなんて知らんぞ、と思いながらでもそれなりにキットの頭頂部から腰、足と苦慮しつつ筆を動かしていると、確かにそれなりに迷彩っぽく見えてくるのが不思議だった。
ベタベタに塗って良いか不安だったけれども、迷彩部分には結局何度か重ね塗りをした。
塗料の乾燥を待つ間にデコパージュ(台座)の準備を同時進行でしていく。
キットをマスキングテープの上に立たせて両足と装備との距離感を採寸。台座に重ねて収まるか確認する。
手持ちの台座にギリギリ収まりそうで一安心である。
作業については、ゆっくり楽しむのであれば塗装が終わった時点でこの日の作業は終えても良かったかもしれない。
模型製作はキットの完成が近付けば近付く程に興奮もするけれども、同時に(ああ、もう終わってしまうのか)という充実感と達成感を伴った寂しさが胸にこみ上げてくる。
それでも手を動かすのが楽しくてどんどんと手を動かしてしまうのだった。
前日にジョー〇ンで見つけたタミヤ『情景テクスチャー粘土』、「いつか使える事もあろう」と買ってみたのだけれども早速使ってみる事にした。衝動的に手を動かしている。
こういう粘土形式ならデコパージュに塗りたくっても家族に迷惑はかけまい。
台座に木工用ボンドを塗って、その上に粘土を持っていく。
粘土を指でちぎってペタペタと台座に貼っていくという行為が実に楽しかった。
粘度が乾いてくる前にキットを使って足跡と、武器に補強としてつけた真鍮線がどこに刺さるのか粘土表面に跡を残した。
こうする事で最終的に接着面の強度も上がり、かつキットとしてリアリティも出てくるであろうとの事。成程。
粘度が乾燥して硬化(塗った厚さにもよるけれども大体2~3日かかるよ、と説明書に記載があった)してからキットを据え付けようと思っていたが、塗装も乾いていたので衝動的に台座に固定。接着剤使用。
それとこのタイミングで確かコクピットのキャノピーを接着した気がする。本当は閉じた状態で付けようと思っていたのだけれども、いざはめ込んでみるとフィギュアの取り付け角度が悪かったのか、何ときっちり閉まらない!
しょうがなく開いた状態で接着した。良く言えば臨機応変、悪く言えば行き当たりばったりである。
いよいよ、完成が近付いてきた。