グローサーフントを作る 第8回 キッチンマジックリンで塗装を剥ぐ→再塗装

前回まで
グローサーフントを作る 第1回 安売りされているキットを購入→組み始める
グローサーフントを作る 第2回 引き続き、組み上げ作業を行う
グローサーフントを作る 第3回 ようやく組み上がる(肩周りが凄かった)
グローサーフントを作る 第4回 関節を固定していく
グローサーフントを作る 第5回 鋳造表現を施す→足の裏に軸を打つ
グローサーフントを作る 第6回 サフ筆塗り→グリーン系で塗装
グローサーフントを作る 第7回 迷彩塗装→気に入らなかったのでグレーで上塗り

人間の気持ち等うつろいやすいものだ。
しかしまさか一夜にして気に入らなくなるとは。
いや確かに前夜の作業後、就寝直前には(うむうむ、良い感じじゃあないか)と思ったしこの調子なら翌日識別帯の塗装に入れそうだなとさえ思ったのだが。
生憎な事にちょっといまいちだった迷彩塗装もどきに上塗りしたグレー系の塗装も、僕は気に入らなくなってしまったのだった。
重ね塗りも3度目となるとどうなのだろう、塗料によって出来た層も結構ブ厚くなっちゃいないか。
乾燥した水性塗料を綺麗に剥がすにはどうすれば良いのか、とインターネット検索してみると、何とキッチンマジックリンで乾燥した水性アクリル塗料を剥がす事が出来るそうな。
というわけで薬局で買ってきたよキッチンマジックリン。


一応、写真を撮るにあたって台所に置いてみた。うむ、しっくりくるね、流石台所用品。
しかし本当にこれで塗装が綺麗に剥がれるのだろうか。心配になるのも無理はない。
だって塗装、結構しっかり乾燥してるんだぜ。パッキパキになってるからちょっと濡れたくらいだと揺るぎさえしないくらいになってるんだぜ。


バケツに入れて、キッチンマジックリンをスプレーする。
このまま待てば塗装が綺麗に落ちるそうなのだが…果たして本当にそんなに都合の良い事が起こるのだろうか。
どうにも気になるのだが、キッチンマジックリンを吹き付けて幾分か待った方が効果がありそうな気がするので、しばし放置。


漬け置きしてしばし過ぎた後、お湯で洗剤を洗い流すと…「おお!」と思わず声が出た。
ご覧の通り塗装が落ちているではないか。3度重ね塗りした水性アクリル塗料がほとんど落ちている。サブが残るのは成分の違いなんだろうね。これ幸い。
一部塗料が残っているけれども、これはどうやら1度目のグリーン系統の塗装だと思われる。
凄いな、そこまで落ちるとは。キッチンマジックリン恐るべし。


少し迷ったものの、前回ハインリッヒ塗装の際に使って良い具合だったオリーブドラブで塗装し直した。
オリーブドラブ、良い色だ。
この落ち着き過ぎた少し汚い(失礼!)緑系統、実に格好良いじゃあないか。


混色したオリーブドラブを乾燥させては塗る、乾燥させては塗ると何度か重ね塗り。
うむうむ、これだこれ。最初からオリーブドラブで塗装すべきだったのだ。
ふと僕の気に入っているオリーブドラブが、どれだけサフの影響を受けているか気になった。
メカサフヘヴィによるグレーが下地なので、これはサフの色を白に変えたらもっと明るい感じになるのかもしれない。一度試してみたいなという気持ちと、下地がメカサフヘヴィのオリーブドラブで上塗りという組み合わせが気に入っているので別に良いじゃんという相反する気持ちがごちゃ混ぜになっている。
ともあれ、グローサーフントはこのままオリーブドラブで仕上げていこう。
基本の部分は終わったので、あとは識別帯や細かい関節部分の塗装である。