コダマ10の記録 「会場到着まで」

南知多で行われた野外フェス「コダマ10」に参加してきた。

去年の引き続きの参加だったのだけれども(去年のコダマ09 長野編の記録はこちらから)、今年は去年以上に濃密な時間を過ごした。あまりに濃密な時間だったので一気に書こうとすると疲れそうだ。何日もの間ブログの更新を怠っていたので、リハビリもかねて少しずつ書いていこうと思う。

事前に書いておくと、この記録にはバンドの演奏に関する感想はほとんど出てこない。旨そうなフェス飯の写真もほとんど出てこない。現場であった親しい友人やバンドマンの写真も出てこないし、ライブの動画なんてもってのほか!所謂フェスの記録らしい記録では、ない。

しかし一つの野外フェスが開催され、解体される過程に於いて、一個人の視点を通してみたその一過程としては鮮明なものになると思う。ただ出演しただけでは知り得なかった「コダマ10」の舞台裏を、今回の記録では少しだけ書けると思っている。勿論、それなりにはバンドのライブは観たのでその事や、会場内で見聞きした面白かった事も書けるのではないかとも思うし。

兎も角、これは「コダマ10」の、文字通り「始まり」から「終わり」まで「構築」から「解体」までの記録である。

10月22日(金) 21:00頃

「コダマ10」前夜、である。今回は出演者/スタッフとして参加する事にしたので(その方が面白そうじゃあないか、だって)、前日入りする事になっている。

仕事をそそくさと終え、同じくスタッフである(スタッフ/出演者である僕はスタッフとしては半人前かもしれないが)はみちゃん、ゆいちゃんと合流するまでの間準備やら食材(後述する)の小森(ザ・フロイト)家搬入等を行う。

小森家で冷蔵庫に食材を詰め終え時間を確認すると、まだまだ合流時間まで時間がある。TVではスタジオジブリ作品「猫の恩返し」がやっていた。

「あの絵」ではないジブリ作品に違和感を感じるね、等と言いながら眺めていたのだけれども、気がつけば夢中に。しかしどう考えても最後まで観る事は出来ないし、作品の“日なた感”に気が滅入ってきたので「ゲームしようぜ」と男2人、TVゲームに興じる。

ゆいちゃんから連絡がきたので、小森君へ別れを告げ合流地点に向かう。

同日 22:30頃

ゆいちゃん、はみちゃんと合流。お世話になります、と車に乗り込む。こういう際に自動車免許不所持者は何だか、申し訳ない気持ちになる。

寝袋を借りるという事でshortfilm.no9の古川夫妻宅へ。道中少しだけ迷うものの、コダマ前日で浮かれ気分の僕達には怖いものなんて何もない。

古川家のインターフォンを押すと、家の中から極めて家庭的なやりとりが漏れ聞こえた。け、結婚してえ。家庭持ちてえ。完全なる余談だけれども、僕ってば結婚願望強いのよ。

ゆいちゃんはみちゃんの寝袋をお借りして、いざコダマ会場へ。南知多が僕達を待っている!

10月23日(土) 1:30頃

コンビニに寄って買出ししたりしつつ、下道で会場に向かうと何だかんだでこんな時間に到着。道中では僕が「テンション高い時の明石家さんま」状態で常にベラベラ喋っていた。申し訳ない、お二方。だって完全にはしゃいでいたんだもの。

今回の会場は南国キッチン ASIA一帯。随分と感じの良い場所だとは聞いていたけれども、成る程、良い所!屋外の様子は夜間故、まだ判然とはしないけれども店内の雰囲気は良い感じ。

投光機で照らし出された、ASIA前の光景、あれはまさしく「コダマ10」が生まれていく過程だっただろう。

ASIA前では業者さんがドーム型のコダマステージを設営している。そこかしこを忙しそうに動き回っている人もいるし、僕達より前に現地入りしていたスタッフの皆さんがテントを張ったりしているのも見た。深夜2時頃にこれだけ多くの人が動き回っている。良い感じじゃあないか。

しかし同時に物見遊山気分だった自分に気がついたのも事実。気持ちを切り替えて動き回ろうと決心する。

ここから、僕の「コダマ10」が始まった。

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