ここ最近のマイブームは『ゾンビ映画』。頭空っぽで何の気なしに観始めたものの、気付いたら結構夢中で観ている僕がいた。
2作品観たから簡易的に感想をメモメモ。
『デイ・オブ・ザ・デッド』
山奥の街が軍によって閉鎖されて、「あーこりゃこの街でゾンビが大量発生するわけね」ってすぐわかる。で、予兆とか伏線とかなく結構サックリゾンビ登場。主人公はその街出身の可愛い伍長さん(上の画像の人ね)。この人がもう本当に軍人かよってな可愛さで、所謂「オッパイ成分」が少ないこの映画(他に出てくる女の子達、何か皆影薄いんだよな・・・)の華を一手に引き受けている。
で、草食系ゾンビ登場という目新しさはあるものの、バイオハザード顔負けの研究施設(これがまた唐突に出てくる)に人間以上の運動能力を発揮するゾンビ、大活躍の黒人という近年のゾンビ映画のテンプレートに則った進行。それをギャグとして扱っている感もあるので、これは結構気楽に観れる映画だと思う。何だかんだで面白かった!
『ゾンビ』
ゾンビ映画の金字塔(らしい)本作、僕が観たのはダリオ・アルジェント監修版。
突如として死人が甦り、世界的に混乱しているという終末観溢れる開幕。そそるねえ。警察官2名にTV局スタッフの女性、そしてその彼氏のヘリパイロットの4名で都市部を脱出、生活用品から食品まで全て揃っているショッピングモールの2階に立て篭もるというのが主軸。ゾンビが一杯のショッピングモール内で安全性を確保したり、色々と創意工夫を凝らしてここでの“新生活”を構築していく4人が描かれているのだけれども、この全編に漂う終末観!大体からしてショッピングモールに一定期間以上篭城しようって辺りがもう救いようがない。
この映画のゾンビは特殊メイクをガンガンにキメたわけでもなく、何なら顔を青く塗っただけの「フツーの人」。けれどもそれ故滲み出る「人間味」というか「生活感」が凄く悲壮感を煽る。元・人間だったものが襲い掛かってくる悲劇性が何であれば一番生々しく伝わってくるゾンビの造詣だ。
そして全編に漂う(勿論コミカルなシーンがないわけではないがそれ以上に印象的な)重たい、暗い雰囲気。古い映画というのもあるだろう、しかしこの独特のトーン故にこの映画は名作なのであると思う。
ゴブリンの音楽も秀逸。そして何より恐ろしいのが人間自身であるという点・・・。
名作!ゾンビ好きだろうがそうでなかろうが、是非これは観て頂きたい秀作。
「地獄が死者でいっぱいになると・・・地上を死者が歩き出す・・・」
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