ナトリネでベースを弾いてきた。

新栄CLUB ROCK’N’ROLLにてナトリネのサポートベーシストとして演奏してきた。

工藤君脱退以降のナトリネ、"名古屋一ベースをシンセサイズした男"飛田君(地慕里ジャンクション )がレギュラーサポートを務めているのだけど、この日は出演出来ないという事で僕が代打を務める事に。ブッキングマネージャー本多さんの采配もそこには作用していたようなのだけれども、想像もしなかったこの組み合わせに「面白い!」という事でナトリネのお二人の顔色を見ながら好き勝手に(これポジティブな意味ね)弾いてきた。

先程「想像もしなかったこの組み合わせ」と書いた。けれどもいざ自分がナトリネを弾いている姿を想像してみると「うん、結構ハマるんじゃないだろうか」なんて思っていただけに(終演後に本多さんもそう思っていた事が判明して俺、歓喜)、初めてのスタジオ練習で二人が楽しそうにしているのを見て内心胸を撫で下ろした。
そう、スタジオ!
ナトリネのスタジオ、恐らく総合計で6時間近く入ったと思うのだけど、多分その半分くらいは喋ってたんじゃないかってくらい緩やかな雰囲気だった。事前に準備していったものでそのままいけちゃった、っていう安心感があったからこそお互いあそこまで気楽な雰囲気になれたのだろうけれども、あの場で今まで以上にゆっくり時間とコミュニケーションを重ねられたのは大きかった、と今思う。

「演奏はシンプルに、音色とノイズ多めで」という結局いつも通り、自分の得意分野での演奏(フィードバックノイズとか変な音は普段より意識して多めに出したけれど)になったものの演奏の手応え自体は、あった。何なら「もうこれは好きか嫌いかでしか判断して欲しくねえな」ってくらい納得出来る、腑に落ちた演奏が出来た。
あの瞬間は3人で何かを共有出来たんじゃないかなんて勝手に思ってる。

しかしあれだね、自然と気持ちがステージの内側内側に向いていて、誤解を恐れず書けば僕の演奏はナトリネの二人にしか向けていなかった。それを受け取った二人がガツーン!とやれればそれが最高だ、と思っていたし、意識しないとフロアに何もぶつけられないようでは駄目だ、という気持ちもあったので。
もし仮に万が一、次の機会があるとするなれば外側に向けてやってみるのもバンド的に面白いのかもしらん、と思った。
終演後、観に来てくれた飛田君の感想が一番怖かったけれども「挑戦状を叩きつけられた気分だぜ!」という彼のコメントにホッと一安心。挑戦状を叩きつける気はなかったけど、それでもやっぱり僕は飛田君の演奏を意識していたと思うので(笑)

今回やってみて良かったな。茜ちゃんも梶藤君も「一緒にやれて良かった」と言ってくれたし、これで少なくともナトリネへの恩(詳しくはここ 参照)は返せたんじゃないかと思っている。
…いや、女の子の顔面に生クリーム塗りたくったんだから、返せてないか。

何であるにしろ、忘れられない良い経験がまた一つ増えました。

コメント