ニクの日

続・我が逃走

池袋 手刀にて『ニクの日G(ジー)』というイベントに不完全密室殺人で出演。ドリンクカウンターにホットプレートが出され、お客さんも出演者も焼き肉食い放題、というイベントである。

オープン前に早速ウインナーにお酒で乾杯。今日の共演はセカンドカーニバル、more light side、cuol、キングヌラリヒョンとセカンド~さん以外ほとんどが顔馴染み。セカンド~さんも酔った勢いでお話出来たのだけど、大変気さくでそれっていうのはつまり、いつも以上に和気藹々とイベントを楽しめたという事だ。会場入りして「お久しぶりです」と挨拶できる喜び!

そう、cuol先輩はコダマ以来の再会で、その際一緒に呑んだり遊びまくったりしたわけなんだけども(ここ とかここ 参照)、その際に「またガチンコで勝負しようぜ!」と再戦を誓って別れただけにこのような場所でこのような形でまた共演できて実に嬉しかった。で、そのcuolがとんでもない演奏をし、会場の空気を一変させていた。コダマの時もキていたが、昨夜のcuolは本当に凄かった。師範代の流麗な動きに気持ちよいカッティングと轟音を巧みに操る演奏(そして含蓄あるMC!)、ハルさんは華やかな存在でありそして演奏はといえば感情的だがしかしブレず、ほそや先輩は滅茶苦茶楽しそうにドラムをブッ叩いている。で、何で本当にこのリズム隊は全くズレないのか。そしてリフ、ビートが切り替わる瞬間は3人各々、ではなく本当に一糸乱れぬ。カッチリキッチリなのだがそれだけではなく、生き物というかこれがバンドのグルーヴなのか。

キングヌラリヒョンを観、やはり彼らも気合の入ったライブをしておる、これはいよいよ漲ってきたな、と思いつつ準備をしにステージ脇の楽屋へ。キングヌラリヒョンの演奏が壁一枚隔てて聴こえてくる。何かが渦巻いていて、ああきっとこれは良いライブだ、でなければこの渦は出ないと思った。その渦巻き具合はいずれ再び共演した際にじっくり目の当たりにしたいと思う。何か絶対また戦りあう気がするものなあ。ここまでくると他人な気がせんよ。アタギ君ととっくり話し合う事もできたし。

準備をしながら僕はただひたすらに歓喜に打ち震えていた。バンドマンとして闘争本能をくすぐられた。

強靭なるバンドが強大なるライブをし、膨大な量のエネルギーを放出して場を圧倒したのだ。そしてその後に我々は演奏をする。今夜の我々というのは意気高揚しており、闘争への意欲が体中には満ちている。

負けてなるものか。死合う他、あるまい。

で、不完全密室殺人の演奏。30分の中にこれ以上ない悪意と興味本位、そしてエンターテインメントを盛り込んでお送りしたわけなのだけれども(未見の方のために一応説明。「魔法カード!キムチ!」→「俺は伊藤誠人(サポートキーボーディスト)を生贄に捧げる!キムチはモンスターを生贄に会場をキムチ臭くする!」→「食いきれるわけがありません。1.5kgですから」→「キングヌラリヒョンのまこっちゃん召還!」→「2人なら食べられるかもしれませんね」→「無理でした。何せ1.5kgですから」→「イジメ、カッコウワルイ」という一連の悪意)そういったギミックもそうなのだけれども、しっかりと演奏もやり切れた感があって物凄く充実したものとなった。ステージ上手では伊藤誠人が鍵盤にかかと落としを決めているし(買ったばかりのNord Leadがああああああ)、各務鉄平は軟体動物の如き動きをしているし、山田康裕はただひたすらに攻めの姿勢だったし、神田佑介はあらゆる観点から暴れまわっていた。ステージ上が闘争の気配で満たされないと客席にもそれは伝染せぬ。ライブというものがフロアの空気への侵略行為なれば、昨夜我々は奪って千切って暴虐の限りを尽くす気満々だったのだ。

池袋手刀への感謝と共演者への経緯と、そして会場を埋めたお客様への誠意として我々は全力を尽くした。

こうして年内最後の東京遠征は終演を迎え、終焉を迎えた。

実に楽しかったなあ!cuolとも「またガチンコで喧嘩しようぜ」と約束したし(文章におこすと少年漫画みたいな関係である、我々)ホクホクして打ち上げに臨んだ、のであるが。

事件はまだ終わっていなかった。昨夜の喧騒にあてられたのか、信じられないような出来事が起きたのである。

ナカジマさんという方がいらっしゃる。大変親しくさせて頂いているのだけども、その方と我がバンドメンバーの邂逅があまりにも非現実的かつ、ナカジマさんの昨夜の泥酔状態というのを文章にのせて全世界に発信していいのかわからない故(笑)、かいつまんでお話しようか。

「良かったよ!」→「いやあ有難うございます」→酒→Fender ジャズマスター→「まじっすか」→「YES」→肉だ、肉→「僕を靖国神社に捨ててくれえ!」→できないですよね、それは→「肉うめえっす肉」→「神田君肉大好きだね」→「またやろうぜ!」→「あっ先輩お疲れ様です!」→「僕を靖国に(ry」→「そもそもブログってですね!」→「本当にそうだよ!」→「帰れるんですか」→「NO」→気付いたら、千葉→ハードケース降臨→ジャズマスター降臨

あまりの非日常に、言葉も出なかった。

非日常は続き、ザ・フロイトの小森君は4時間くらいで東京→名古屋間を走破し、一行を驚かせた。

ペーパードライヴァーであるにも関わらず遠征に同行、運転手として安定した運転(これが一番凄まじかった。どこがペーパーだよ、と思ったもの)で我々の遠征を助けてくれた。感謝の言葉しかない。

長くなったけれど、今回の遠征は本当に楽しかったんだよ。

焼き肉も美味しかったしね!

コメント

  1. より:

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    楽しくかつ素晴らしいライブでした。
    ありがとうございました。
    また是非、東京でライブをしていただきたいです。
    気長に待っております。
    お体ご自愛しつつ、のんきに頑張ってください!

  2. ナカジマ より:

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    …………………(☆_☆)

    半分も覚えていない………

    飲み過ぎに気をつけたまえと、言った自分が飲み過ぎて。

    懲りずにまた飲む、33歳かな。