ヒズミ。

af339b56.JPG日本語を用いて自分の意思を伝える、或いは絵の具を使って色を塗る。

それぞれ適切に使わなければ伝わる事も伝わらないし、かといって例えば林檎を真っ黒に塗るのも間違いではないように、狙いがあるならば目を疑うような表現も一般論以上に説得力を有する場合がありますね。

音楽もそうで、音色というのは曲という絵を塗るための絵の具みたいなものだなと感じました。
「この音だから許される」みたいなフレーズって必ずあって、その組み合わせを間違えると、或いは弾く瞬間を間違えるとそれは曲を破綻させる事になりかねないのだな、と。
その反面、江戸川乱歩の言葉操りやキューブリックの室内照明のように、使われ続ける事によって代名詞的になっている「絵の具」もあってそれにはもう一種の凄みすら感じます。

僕の愛用しているいわゆる「歪みエフェクター」ですが、その域まで達したいという野心があります。結果的によく使っているし、「普段から歪んでいる」と言われる事から考えると音色に関しては半分以上がこの要素にかかっていると言っても過言ではないかもしれません。

歪みエフェクターを踏んでいると「その気」になります。

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