メインベース2本をLoveless Guitarへメンテナンスへ。

この日は昼頃から娘(長女)と一緒にLoveless Guitarを訪問。
当初は一人で行こうと思っていたのだが、娘2人を妻に任せるのは妻の負担が流石に大きいだろうと思い直し、娘(長女)を誘ったところ「行く行くー」と付いてきてくれた。
娘は誘うと結構、色々なところに付いてきてくれる。

Loveless Guitar 岡田さんに楽器のセットアップ等々を全面的にお願いするようになって久しいが、いつも僕の割とふわっとした希望に現実的に応えて下さるので大変有難い。
今回は少し前からハイポジションの一部でビビりが発生していたSBV初号機と、こちらは特に問題はない弐号機の定期メンテナンスをお願いした。
いずれもネックの微調整、弦高の再セットアップ。
初号機はハイポジションのネックを少し擦り合わせて頂いた。


初号機の弦高はこれまで「ピックでバキバキ弾く人の中では割と低め」のセッティングにして頂いていた。
曰く、最終フレットで2mmと少し(最終フレットで弦高を計測するのは楽器製作の技術や知識、経験をどこで重ねたか出自によるという話)。12フレット4弦側でいえば2mm程。
しかし岡田さんと「ベースは弦高がある程度あった方が=弦が振動する幅をある程度(絶妙な表現だ)確保した方が良い音がするのではないでしょうか」「それは、そうだね」という話になったので、いやそりゃあ折角新年なんだし新しい事に挑戦したくなりますよ。
「ちょっと、弦高を高くしてみたいのですが」と岡田さんにオーダー。
ちょろっと弦高を上げて頂いたところ、明らかに音がクリアになった。
弦高を上げると気になるのが左手の運指に負担がかからないかだけれども、想像していたよりも遥かに『気にならない』。
20歳そこそこの頃は左手の押弦への負担が気になって弦高も割とベタベタに低めにしていたのだけれども、そのうち楽器に対する『入力』である右手、つまりピック弾きoe指弾き、いずれにしても弦に対してピッキングした時の弦の受け止め具合の方が気になるようになり徐々に弦高も高くなっていったのだった。
今回、明確に右手を音を主軸に弦高設定をしてみたところ、ある程度の高さでも左手はどうにかなるものだと自覚出来た。

「お、全然問題なく弾けるばかりか良くなったじゃん」となると僕の悪い癖でどんどん弦高を上げていきたくなってしまう。
最終的に「ピックでバキバキ弾く人の中で割と高め」というセッティングにして頂いた。
それでも弾ける、全然弾ける。演奏性は問題なさそう。
それよりも弦高を高くした事による音の変化は歴然で、一音一音が明確にクリアになったのだから驚いた。


弐号機も初号機と同じように弦高を高めにして貰った。
ちなみに最終フレットで2.6mm程、12フレットで4弦側が2.5mm程である。これはここ数年の間でも一番高めかもしれない。
弦が思いっきり振動するクリアランスが確保出来ているので、そりゃあ音も変わろうというものだ。
楽器のセットアップは演奏スタイルと演奏に何を求めるのかとどういう音にしたいのか、のバランスの問題なのだろうなと思った。
しばらくこのセットアップでいこうと思っている。