僕とインターネット。

f97d48db.JPG今日の一枚はスタジオ作業後、スタジオの壁にあった大きな姿見の前でスラムダンクを気取る不完全密室殺人。

会った事も話した事も、ともすれば同じ空気を吸った事すらない見知らぬ方に自分達の音楽、表現が肯定される。これは非常に嬉しい事だ。

そしてそれを可能にせしめたインターネットの力を僕は信奉している。狂信的ではないし、弊害や齟齬がそこに発生し得るのは重々理解しているつもりだけれど、それでも前向きにインターネットによる情報発信の力を行使していきたい。
一昔前ならば自分の表現を他人にアピールするには、それ相応の手間と時間と費用が必要とされただろう。
それを音楽という表現に限定するならば、自分の見知らぬ人に自分の音楽を聴いて貰うには途方もない過程が必要で、選択肢は少なかったろうと思う。
音源を流通にのせたり、或いは委託販売でも良い、遠方で自分達の音楽を提供し得る環境を作ったとしてもそれが人の手に渡るには知名度、話題性、宣伝等様々な要素が関わってきただろう。
だが今はどうだ。音源はインターネット上で簡単に公開できるし、受け手も気軽にそれを聴く事ができる。ライブ映像も簡単に閲覧できる状況が作られている今現在、発信者は簡単に全世界に向けて自分の表現を解き放つ事ができるようになった。

勿論、受け手の手にそれが届くには受け手の興味をひく必要があるし、そこに辿り着いて貰えるような努力が必要だろうけれども先人達が行ってきた行為とそれに対する労力に比べればそれは些細な事だろう。

情報が行き交い、過多とも言える状況になって受け手の耳は肥えているとも言えるのだろうけれども、それが回り回って結果的に音楽の間口を押し広げ、表現者の励みとなるのだとも言える。

インターネットがなかったら確実に我々の表現に触れる事がなかったであろう方々が、インターネットのお陰で我々の表現に触れたのだ。

インターネットがかなりの普及している昨今では元手がなくともすぐさま行動に移る事が可能なインターネットを有効利用しない手はない、と感じている。

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