写真はsfn.9。ライブ写真である。

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俺の頭にズブロッカ、解散ライブと称して雰囲気、folt、short film no.9の3マンのオープニングを飾ってきた。

この3バンドの3マンで、僕らがオープニング・アクトで大丈夫なのかという疑問が脳裏をかすめれど、そこはとりあえず忘れて本番はガツンとやれたと思う。
しかしやはり、悔いは残る。演奏の粗さは否めなかった。

打ち上げにブッキング・マネージャー本多さんもいらしていて、ズブロッカについて意見を頂いた。流石、ズブロッカ創設のきっかけを作った方だけあって、メンバー各員の嗜好、スキルを把握した上で的確な事を仰る。ズブロッカは今回で解散だけれども、このバンドを礎とした新バンドで夏頃にライブをやるという方向で話がまとまった。
またバンド名考えなくちゃあね。叩きたい、と言ってくれたドラマーもいる事だし。

で、本多さんと引き続きバンドの話やらフェチズムの話をした。
つくづく、ロックンロールは人情に溢れたライブハウスだと痛感した。
一見怖い本多さんだけれど、その真意たるやバンドの事をただただ誠実に考えてらっしゃるのだという事を確信した。
本多さんの数年前の発言で深く心に残った言葉がある。

「皆、就職だとかでバンドを辞めてしまうけれど、それをきっかけに何故バンドを辞めてしまうのか。バンドマンがバンドを辞める時が来るならば、それは楽器を置く時だ」

この言葉に感銘を受けて、それ以来だろうか、僕は一生涯どんな形であれバンドをやり続けようと心に誓ったのだった。
不完全密室殺人であれJONNYであれ、本多さんは実に僕の想像以上に僕達の事を思いやって下さっているのだ。
つくづく、報いたいと思った次第だ。

音楽で飯を食いたい、生業にしていきたいという動機以外にも、人との出会いや刺激を求めてバンドをやるというのは至極真っ当な動機である。
バンド活動を通じて僕自身様々な刺激を受け、そりゃあ時折悩んだり悲しい思いもしたけれど今の僕の人生は高校時代ただただ漠然と生きていた頃より何倍もエキサイティングで刺激的だ。こりゃあやめられんよ。
で、今夜という今夜は09年出会った様々なバンド、人に混じって演奏をし、こよなく愛し、そして僕をバンドマンとして育ててくれたライブハウスとの関係が一定以上の関係で結実しているのを再確認出来た夜である。

僕は僕の肥大した自己顕示欲を今後も持て余し続けるだろう。絶対に満たされる事はないけれど、少しでも僕は僕が人に認められるために、誉められるために、慕われるために、尊敬されるために色々動き回らねばならぬ。

2011年の冬、僕はバンドマンとして、仕掛け人として、表現者として新たな試みを新栄クラブロックンロールにて仕掛ける事に決めた。現在、当方の戦力はたった3人。だけれどそれを面白いと思ってくれる場所、人が有り、そして何より意義を感じる。

忙しくなりそうだ。

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