お仕事の有給休暇を頂戴し(戦後最大の不景気、みたいに言われている今、有給休暇だなんて勿論業種の関係もあるだろうけれど何より有難い)、公共交通機関を乗り継いで祖母の家へ。
新型コロナウイルスの感染が拡大してからというもの、80を超える祖母は用心して実の娘である母とも直接会うのを控えている。唯一会っている同居の家族以外の親族が仕事の関係でどうしても祖母と顔を合わせないといけない僕だけであるというのだから、本当に世知辛い話だ。
なのでこの日は祖母宅に到着するなり父のスマートホンと僕のスマートホンでテレビ通話をした。久しぶりに顔を合わせた母娘は嬉しそうで、なんなら母はちょっと涙ぐんでいたようにさえ思う。感情のアップダウンで疲れないか心配だったけれど後で電話したら意外とケロッと「楽しかったー」と言っていたので安心した。
祖母宅からの帰路途中、大曽根の湯の城へ立ち寄る。平日のこの時間帯ならば空いているだろうと久しぶりの再訪。
以前はサウナの温度も低く、水風呂もぬるかった印象だけれどもサウナ愛好家のサイトで「サウナストーブに近い最下段こそ最も体が温まる」とのレビューを見て最下段へ腰掛けた。以前の中途半端な印象はどこへやら、きっちり気持ち良く堪能出来た。
帰宅して、一息ついて楽器を背負って出掛ける。
この日は鈴木実貴子ズのサポートで清水stiffslackへ出演。
翌日からバンド活動諸々、妻と娘に(主に妻、だが)負担をかけてしまうので演奏が終わり次第帰宅予定でちょっとバタバタッとしてしまったがそれでも日々こうして演奏出来る喜びを痛感している。表現活動は僕にとって沢山の意味を持つけれども、特にバンド活動はその中でも多くの割合を占めるもので、今自分がそらに時間を使う事が出来るのも妻の協力あってこそ。家庭を蔑ろにはしたくないし娘の成長も楽しみにしている。あれ欲しいこれも欲しいもっと欲しいもっともっと欲しい。欲深さの最果てを見たいのだ。
東京は吉祥寺Planet KよりPAのゲンちゃんが乗り込みでオペをしに来て下さった。Planet Kでの演奏の時にお会いはしたけれども改めてご挨拶するのは初めてである。温厚な、ナイスガイ。性格は音に出る。リハーサルもつつがなく終わり、万全の状態で本番となった。
が、どうも演奏は「もっとやれるんじゃないのか、コラ」感が否めない演奏となった、あ、個人的にね。これは兎に角実力不足。
精進が足りん。
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