レバ刺しが6月一杯で食べられなくなるのは皆様ご周知の通り。
そんなの悲し過ぎるって事で柴山社長(ONE BY ONE RECORDS)がしなの屋店長 ツカダ先輩 に掛け合い、先輩の尽力のお陰で「さよならレバ刺し会」が実現。一週間以上前から日付と時間も告知されており、ナイス!僕も参加出来そうだって事でレバ刺しとの最後の逢瀬を楽しみにしていた。
レバ刺しって普段からバクバク食べるものでもないけれど、食べる度に「食物連鎖」っていう概念を意識せざるを得ない程「命を食ってる」感を感じられて好きだ。単純に旨いしね。
最近立て込んでいる作業がなかなか終わらず、遅刻気味にしなの屋到着。その後に一緒にスタジオ練習するpalitextestroy 河本君と入店すると、いるいる、大勢のバンドマン、親しい皆様方。
挨拶しながらサッと机の上に目をやると、あれ、ない…!
どうやら遅刻気味で登場したのでなくなってしまったそうだ。レバ刺しの空き皿を恨めしそうに眺める。
忙しそうに働かれるツカダ先輩(ちなみに僕の場合ガチで先輩である)に「あの、レバ刺しって、まだあります…?」と恐る恐る訊ねると「ちょっとだけど、あるよ」と嬉しいお言葉。もう机に頭をこすりつけてでもお願いする気だったのでぜひお願いする。
いざ目の前に出てくるまであまり興味がなさそうだった河本君(「スタジオ前にさ、どうしてもレバ刺しが食べたくてさ、しなの屋で待ち合わせしよう」「僕、どういう風でも大丈夫ですよー」「レバ刺し食べたいでしょ?」「あ、どっちでも大丈夫ですよー」「俺食べたいんだよね」「あ、じゃあしなの屋集合にしましょっか!」くらいの感じ)もいざ目の前にすると「旨そうっすね・・・!」と態度が豹変。「美味しいですねー」と楽しんだ様子。
一方、僕は静かに静かに感動に浸っていた。トロリとしたレバーを生食出来る喜びも、今回が恐らくは最後。別離が決まった恋人とのセックスじゃないけれど、切なささえ感じるその舌触り、食感を十二分の口の中で楽しんでその豊潤な味に酔い痴れる。飲み下してからもしばらくはじっと余韻に浸り、そして口をついて出た言葉は「…ああ、旨い!」。
ツカダ先輩、そして柴山社長、本当にこんな機会を設けて下さって有難うございました。最後の最後に、ゆっくりと別れを告げる事が出来たと思います。
願わくば、生きている間にもう一度会える事を願って。
しなの屋、生せんまいも美味であるし他の肉も全部旨いから興味を抱かれた方は直接乗り込んで、是非胃袋を落ち着かせてあげて下さいネ!
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