割と忙しく動き回った週末の日記。


金曜の夜、仕事後に家族3人で外出。妻がネット注文していたちいかわグッズを受け取りに近所のファッションセンターシマムラへ。丁度フードコートがあったのでざるそば(値段据置で大盛)とミニカレーセットを頼んだ。こういうセット(値段据置で大盛)を提供してくれるフードコートの店といえば穂波大喰堂である。
穂波大喰堂は大学時代、大学最寄りのジャスコ(現イオン)のフードコートにもあったもんだから金曜日のサークルの集まりの後とかよく食らった。勿論当時も値段据置の大盛を頼んだ。そろそろ値段据置で喜び勇んで大盛にする年齢でもないのかもしれないが、貧乏性の勿体ない精神で大盛にしてしまうのだった。

2日土曜日、早起きしてコメダ珈琲へ。外食してばかりである。週末となるとハレの日みたいに気持ちが盛り上がって朝からはしゃいでしまったのだった。コメダのモーニングもやはり美味い。
この日は昼過ぎから妻と観劇する予定だったので、娘を妻の実家で預かって貰う事になっていた。娘は娘で久しぶりに行ける妻の実家を楽しみにしていたようで朝からテンションが高い。「お芝居を観に行くけど、来たいかい」と訊くと「行かない!」と元気良く答えた。お芝居を楽しむようになるのはもう少し先なのか、それとも好みではないのか。いずれにしてもゆくゆくは様々な愉しみを見出して欲しいなと思う。

この日は千種駅から程近く、メニコンシアターAoiにてマームとジプシー『equal』を観劇。
千種駅の近くに劇場なんてあったかな、と思って出掛けていったのだけど、調べてみると2023年にオープンしたばかりの劇場との事。成程、どうりで綺麗なわけだ。客席も新しい劇場の匂いで気持ち良く観劇出来た。300席くらいあるんだね。
マームとジプシーは『COCOON』(近年再演されていたがその前のもの)を豊橋で観劇して以来。前回が全く予備知識なく観劇したところ戦争の話で劇場内が物凄い圧というか、悲壮感に圧し潰されそうになったので今回もドキドキしながら行ったのだけれどもどうもそういう感じでもなさそうだ、と思って観始めた。しかし昨今のこの星、この地球上で起きている現状は誰しも何も感じないわけがない。ZAZEN BOYSの新作で向井秀徳氏が1945年というワードを出して直接的に連続性を明示してみせた事、これまでそういう意思表示みたいなものはあまりなかったからこそ驚いたのだけれども、今回のマームとジプシーは「イコールにしてはならない」「繰り返してはならない」という意思表示が明確であった。話したい人の不在性、その不在にどれだけ月日が経っても引っ張られてしまうのは、友人を亡くした立場であるので僕も何となくわかる気がする(何となく、と書いたのは僕が明確にそこに引力を感じていないからで、多分僕は非常に鈍感な生き物なんだろうなと思う。その時は深く落ち込んで悲しんでも、時間の経過を巧く味方につけて僕は兎に角前進出来るのだった)。
一番響いた登場人物の言葉が、反芻してみれば僕の標榜する生き方そのものなんだなと思った。いなくなってしまった同級生への感情に引っ張られるように帰郷した登場人物に対してその友人が発した(以下、意訳)「特に理由なんてなくてもまた故郷に戻って来いよ。そしてくだらない話をして盛り上がろうぜ」という言葉。
僕はきっとこういうスタンスで生きている/生きていたい。
台詞の反復、反復の度に少しずつずれていく会話、それが生み出す渦。色々な瞬間の余韻が反復して自分の中に残る感じは『COCOON』の時と同じだ。良い作品を観たな、と感じた。
僕は結構こういう感情に引っ張られてセンチメンタルになってしまったり、世の中の様々な機微を感じる感受性や繊細な視点を持ち合わせる人に嫉妬してしまったりするけれども、こういう状態には隔月くらいでなりたいなと思うのでそうだな、観劇は隔月でしたいなと思った。

3日は朝方から社宅の清掃作業の日。今年度最後の社宅清掃という事でちゃんと早起きして参加した。
今朝も早起きの娘を清掃作業に誘うと一緒に行くという。同じ社宅に保育園のお友達がいるのだが、起床間もなくなのにその女の子と一緒に走り回っていた。良い朝じゃないか、と思いながら兎に角雑草を引っこ抜く。30分程度の作業だが清掃作業は気分が良くなる。
その後は、栄へ。実は最近、勤務先の労働組合の役員をやっているのだけれども愛知県下の様々な労働組合が集まって決起集会を行うというので出掛けて行った次第。こういう集まりは初めてだったのだが、実際に行ってみると大勢の人(後で訊くと9500人集まったそうだ)が栄に集まっていた。当たり前だが、世の中には様々な会社があり、様々な労働組合がある。それぞれの職場で課題はそれぞれあるだろうけれども、労働者が抱える問題はこの物価高の昨今、やはり賃上げ(=物価が上がったからその分生活出来るように給料上げておくれよ!という事)である。
シュプレヒコールを声高に叫びつつ、栄の街をデモ行進した。
そうか、かつて見たあのデモはこういう事だったんだなと、労働組合のろの字も知らなかったあの頃の自分が栄で見たデモの事を思い出したのだった。

決起集会を終えて、その足で職場へ。今日はお昼からお客様との約束が一件あったので、栄から直接勤務先へ向かった。
仕事を滞りなく終えると15時過ぎ。妻と娘には折角の日曜日に負担をかけてしまったな、と慌てて帰宅したけれども2人とも出掛けていた。折角の雛祭なので夕食は娘のリクエストに応えて熱田のイオンに入っている娘お気に入りのお店へ。
いちごフェアをやっており妻も娘も堪能した様子だった。


嬉しそうな妻。
週末はバタバタしたけれども、振り返ると充実した2日間だった。