即興ゲームピース”トリコロール”名古屋メンバーとして演奏してきた。

「即興演奏”トリコロール”っていうのがありまして、参加しませんか」
「何それ!コブラみたいな?興味津津です」

30日(数日前なのにもう先月なのだな。これ、2月2日に書いてます)は今池TOKUZOにて「村上巨樹 即興ゲームピース”トリコロール”名古屋ver.」に参加してきた。
即興ゲームピース”トリコロール”というのは岩手県在住のギタリスト/音楽家 村上巨樹さんが考案した即興演奏ゲーム。演奏者自身によって3組に分かれた演奏メンバーと向き合うように村上さんが立ち、9枚のカードに割り振られたイベントを各演奏者が要求、演奏者内で過半数の賛同が得られればそのイベントが実行、それによって演奏が進行していく、というもの。
このイベントが絶妙で(イベント内容については村上さんの意向もあってここでは伏せておく。そりゃあそうだよ、発明だものな)ちゃんと考えてイベントを要求→採用されれば可能性は無限大。発想次第でどこまでも面白くなるし全体の雰囲気を(演奏を、ではない)それなりにコントロール出来る。このそれなりに、ってのが大事。
もう完全にゲーム感覚。しかも後半は要領を掴んできた各参加者による無茶ぶりだったりそれに対するお返しだったり、どんどんヒートアップしていく。
僕が参加した日の演奏者は7人。
指揮で村上巨樹さん、ギターで臼井康浩さん、エレクトロニクスで小野浩輝さん、エレキバイオリンで金子ユキさん、カクテルドラムで福沢幸久さん、トロンボーンとフルートで小林香代ちゃん、ドラムでケンタロスさん、そしてエレクトリックベースギターで僕。
ドラムのフレーズをベースでコピーする瞬間とかあったり、クリエイティヴかつ刺激的な方々との”トリコロール”は本当に面白かった。個人的に印象深いのは小野さんのエレクトロニクス。格好良かったなあ。

今回の”トリコロール”参戦は小林香代ちゃんからのお誘いによるものだったのだけれど、こういう場にほとんど出ていく機会がなかった僕からすれば即興演奏っていうものを普段からアウトプットとしてやっている方々との演奏は得るものしかなかった。ああいう人達って呼吸するみたいに、言葉を紡ぐように自分の中から音を出すから本当に素敵だな、と思う。

そして”トリコロール”を考案された村上さん。
ご自身は演奏に参加されずとも実は演奏中に一番楽しそうな表情をされていたのも印象的。いつ演奏者からとんでくるかわからない支持をステージ上に常に気を配りながら待ち、進行をアテンドする役割をしながらも白熱していく様にこちらも興奮した。
「プロレス、みたいなものですね」とご本人も仰っていたけれどもあの人のジャッジがあったからこちらも伸び伸びとやれたと思う。ご本人のお人柄も穏やかで温厚で、今回は時間の関係で叶わなかったけれどもまたゆっくりとお話したい。

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