妻が久しぶりに舞台に立った話とポケモンGOのコミュニティデイ(6月)について。

6月8日(土)
妻が久しぶりの舞台に立つ!しかもかしやま君(あたらしいまち/白線の内側)の作品で!という事で観に行かないわけにはいかんだろうという公演があった。


シアターココ、初めて行ったけれどもバッキバキに実家の近くなのね。
名古屋市営東山線、池下駅の改札を出たらすぐ正面。池下駅と今池駅の間に実家があるもんだから池下駅も普通に使っていたし、駅の真向かいにあるビルにシアターMOONという横断幕が掲げられているのも知っていたけれども何故だか今日に至るまで観劇に行く機会もなく。
モノローグ演劇会ナゴヤ2024という事で、今回は1作品5分、役者は一人でモノローグ形式(誰かと会話しているていとかは駄目)、準備5分という前提の上で作られた作品が10作品。
これが実に観応えのある10作品だった。途中まで結構ホラー風味というか怖い感じの余韻が残る作品が多かったのだけれども、会場が笑いに包まれる瞬間もあったりで面白かった。5分の作品という事で良い感じにこちらの想像力を刺激するというか、想像に委ねてくれる余白、余地のある作品が面白く、またそういう作品には観ているこちら側の想像力を誘導する心の動線というか、そういうものが丁寧に書き込まれているなと感じた。
かしやま君の作品はここ最近ではずっと脚本がないものが多かったと思うのだけれども、今回はきっちりテキストがあったようでそれ故か妻の表現も所属劇団『あたらしいまち』でのものとは若干方向性が違うように感じて新鮮だった。そうそう、きっと色々積み重ねてきた人なんだよなと久しぶりに観る表情に、思い至った。

6月9日(日)
午前中が休日出勤。
一件の手続き(相手は父)と数件、こういうタイミングでしか出来ない電話をかける。実りの多い休日出勤だった。
昼食は実家で預かっていて貰った娘と合流、実家から妻が出演しているシアターココが近いのでテクテク歩いて、丁度午前の回が終わったところで妻と樫山君と合流。昼を一緒に食べに池下駅に程近い『大阪王将』へ。いささか食べ過ぎたかもしれない。
で、その後は待ちに待ったポケモンGOのコミュニティデイ(この日のこの時間にこのポケモンが沢山街に出るよ!というようなイベントの日の事)!
6月9日はヌメラが大量に出現するという事で「良い個体値のヌメルゴン(ヌメラの進化系)が欲しい」という欲望を満たすため、家に帰りながらポチポチスマホを触る。
いるいる、ヌメラが大量に、いる。ポケモンGOを遊ぶようになって、実機で遊んでいた頃には全然知らなかったポケモンが大半だが、そんな彼らの顔と名前も少しずつ憶えてきた。ヌメラは紫色のナメクジみたいな奴だが、実はドラゴンらしい。
ヌメラ→ヌメイル(ちょっと等身が伸びた、それでもまだナメクジっぽい)→ヌメルゴン(目がつぶらになり一気に可愛くなる。ようやくドラゴン然とする)と進化をするのだが、6月9日14時~17時の間に捕獲したヌメラは限定技「かみなりパンチ」を覚えるそうだ。
それがどれだけの価値があるかわからないが、どうせなら強い子、兎に角良い個体値の子が俺は欲しいのだ。
あ、個体値というのは一匹一匹の持つ固有の数字ね。数字が大きければ大きい程、単純に強い。同じヌメラでも個体値が高いのと低いのがいて、それはもう単純に運。捕まえたヌメラが個体値高いかどうかは捕まえてからじゃないとわからない。

良い出会いを求めて何匹かヌメラを捕獲したけれども、良い個体値のヌメラは捕まえられず。
まあ、正直構わんさ。
実は事前にそれなりに良い個体値のヌメラは捕獲してあったので、本日捕まえた連中はそのヌメラを強化するためのいけにえ=飴になって貰えば良い事だ。選民思想のようだが、どうせ育成するなら良い個体値のものを育てたい。
とか思って乱獲していると、手持ちのヌメラを上回る個体値のヌメラをゲット。ヌメラofヌメラは君に、決めた。

さて、娘が今朝のプリキュアを観ていて遂に登場したキュアリリアンという新キャラクターに興奮、キュアリリアンと一番推しているキュアニャミィが変身する際に使う『シャイニーキャッツパクト』(平たくいえば、デザインに猫の要素が入ったコンパクトだ)の玩具を欲しがったのでヨドバシカメラに買いに出掛ける事にした。
栄の街にくり出すなら車より地下鉄の方が具合が良かろうという事で2人で地下鉄に乗って栄へ。当然道中はポケモンGOでヌメラを乱獲しまくった。
小雨が降る中(ちなみにポケモンGO、現実世界の天候がゲームにも反映されており、ヌメラがヌメルゴンになるには一定のアイテムを使うか天候が雨である必要がある。空模様を見て舟橋は思った。「運命だ」と)、ヨドバシカメラ6回の玩具売り場に突入。

果たして、シャイニーキャッツパクトは最後の一つ、しかもスペシャルセットがただ一つあるだけだった。スペシャルセットはコンパクトを入れる巾着袋がついて6000円くらい。売り場にたった一つ残されたそれは娘の目には運命のように映っただろう。
興奮する娘の後ろで僕は静かに胸を撫で下ろした。娘が落胆する顔を見ずに済んだ。
手元にシャイニーキャッツパクト(スペシャルセット)を確保したまま、展示用の玩具で遊ぶ娘を視界に入れつつ、兎に角ヌメラを捕まえる僕。手持ちのモンスターボール(ポケモンを捕まえるのに必要なアイテムだ)も完全に尽きた。諦めないぞ。
尽きたそばから近場のポケストップ(現実世界で有名な場所やモニュメントがアイテムを貰える場所になっている)からモンスターボールを補給、ヌメラに向かって投げ続ける。

16時53分、奇跡が起きた。全てのステータスがマックス、つまり最高の個体値のヌメラを捕まえたのである。
確率はどれくらいなんだ?いやそんな事はどうでも良い。欲していたものが期待以上の形で手に入った瞬間である。
思わず娘と小躍りした。娘は何の事かわからなかったようだが僕の説明を訊くと「良かったね!」と一緒に喜んでくれた。優しい娘だ。
というわけで娘は玩具を手に入れてホクホク、僕は最高個体値のヌメラを手に入れてホクホク。
良いコミュニティデイになったのであった。