妻と夜中に出掛けたゲ〇で購入した『ゴースト・オブ・ツシマ』を遊び狂っている。
モンゴル帝国による日本侵攻=元寇を題材に、対馬(長崎県)の侍 境井仁を操作して元軍と戦っていくオープンワールドのゲームなのだが、発売当時から滅茶苦茶評価が高くて最近続編も発売。
侍のオープンワールドというのがどうもピンとこなかったのだけれども「そんなに面白いならいっちょやってみっか」と『サイレントヒルf』をクリアして遊ぶゲームもなくなったので買ってみたのであった。いや、『サイレントヒルf』、4周クリアしないと膳エンディング観れないらしいのだけれどもそこまで同じ話をプレイするのもなァと気持ちが萎えてしまったんだよね。

で、『ゴースト・オブ・ツシマ』である。
冒頭の元軍襲来から仲間がバッタバタと死んで辛うじて生き残った境井。ボロボロになりながらも敵に捕らえられた叔父(この叔父がCV:大塚明夫さんなの。戦闘チュートリアルをやってくれるんだけど耳が幸せである)を助けに単身元軍に則られた拠点に突入するもボコボコにされてしまう。で、正攻法だけでは数の多い元軍には勝てないので闇討ちもするし暗器も使うし手段を択ばない『冥人』になって戦う覚悟をする。
武士としての『誉(ほまれ)』を重んじるように叔父上殿から教育を受けたにも関わらず叔父上を助けるために誉を捨てる境井。
各地を駆けずり回って奔走するも、各所で様々な出来事(サイドミッション)に巻き込まれながら打倒・元軍のために力を集めていく。
何が良いって、この境井が対馬を歩き回る事でかえって死人が増えてるんじゃないかって程に悲惨なサイド・ミッションが多い事。女子供も容赦なく殺されてしまうし心がホッコリするようなサイドミッションも今のところ皆無。
時に元軍の船に忍び込んで兵士の首を後ろからかき切るし、乱戦となれば火矢を放ったりして敵を焼き殺す。裏切り者を追い詰めては殺すし元軍の拠点を見つけては叩き潰す。復讐鬼・境井と言われてもしょうがない程。
憂さを晴らそうとゲームに興じるも、惨たらしい蒙古軍の振る舞いに憂さを感じてしまったりもする。
戦闘に関しては敵と出会うと名乗りを上げて一騎打ちを仕掛けるのか、それとも背後から忍び寄って殺すのか遠距離からてつはう(てっぽう。所謂爆弾である)を投げ込んで爆殺するのか、戦闘スタイルを選ぶ事がそのまま「武士として誉を選ぶのか、冥人として目的のために手段を択ばないのか」自分がどう在るのか選択する事に直結しており興味深い。

愛馬に乗って対馬を駆け回るだけでもグラフィックが美麗なので楽しいし、風や木々のなびき、自然の様々な現象で次の目的地を示してくれるのもゲームの世界観を壊しておらず素晴らしいと感じた。
適当に走り回っていても野営地で百姓と出会いそのまま新しいサイドミッションを受注する事になったり、各種調整も遊んでいるこちらを退屈させないように丁寧に計算したんだろうなと感じる事、多々。
あまりに面白いのでメインストーリーを出来るだけ進めてしまわないようにサイドミッションを請け負いまくっている。
良いゲームだ『ゴースト・オブ・ツシマ』。