先週に続きライブハウスでの演劇公演、新栄トワイライト番外編「一般公募の演劇公演」だった。
今日も5組の団体(中には個人もいたが)に作品を上演して頂いた。
面白いな、と思うのが恐らくは当日小屋入りしてせいぜい40分そこそこの場当たり兼絵作り兼ゲネ、というわりかし無茶なスケジュール故か、どの作品もスピード感というか、違うな、あこれだこれ、ライブ感がある。
で、今日舞台と同時に客席も見ていて思ったのだけど、そういうライブ感のようなものってあの空間だからなのか客席側にも伝染していってるんじゃないか、と思われる節がある。
これは面白い現象だと思う。次回以降、精査してみたい。
劇場での公演っていうのがどれだけ時間と諸々が必要かっていうのはいくら僕でも、もうわかる。
週末の公演に向けて早けりゃその週頭から小屋入りして仕込みして絵作りして場当たりしてゲネやって、ってなるととてもじゃないけど毎日仕事しながらだなんてのは難しい、というか実質無理なんじゃないかと思っちゃうわけ(有給とか使ってうまくやられている方もいらっしゃると聞いたので僕が無知なだけかもしらんのだが)。
そういう時間の使い方が難しいけど面白いアイディアややりたい作品があるという方、あと長編向きではないけど面白いアイディアがある、とかそもそも長編を書くのが難しいというような方、こういう機会に気軽に(出演料なし、当日乗り込みというのは一見”気軽”ではある。無論責任感もそこには存在して当然だろうし、現場での対応力というものも問われる瞬間があるだろうけれど)普段やれない事をやってみたいという方が応募して下さるのは想定していた。けれども予想外だったのは県外から「この機会に名古屋へ」という方がいらして下さった事や、仕事をしながらの芝居制作が難しい、という方が一日だけならという事で腕まくりして参戦して下さった事である。
これまた僕のリサーチ力が足りないだけかもしれないけれども、名古屋の小劇場ではあまりこういう、なんていうのかな、所謂「ブッキング」みたいなのはないそうで、そういう意味では今回の新栄トワイライトはそういう「場所と時間」をたまたま提供出来たのかもしれないな、だなんて思っている。
勿論前述した小屋入り以降の時間を重ねて作られた「時間と空間」に対して今回僕達が用意出来た「時間と空間」は全く別質のものであったのだろうけれども。若い野心家と、日々を生きる野心家の味方でありたい、とつくづく思う。
腕に自信のある、自らの「面白い」を披露したくてしょうがなかった全出演団体10組の皆様のお役に少しでも立てたなら、私共も幸いです。僕も大いに楽しませて頂きました。得るものも多かったし、今後に活かしていきたい事が運営としても個人としてもありました。
これからも新栄トワイライト、はぐくんでいきたいと運営一同思っています。
次回の予定は9月頃。小劇場となった新栄CLUB ROCK’N’ROLLでお会いしましょう。
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