前回まで
■日東科学版ハインリッヒを作る 第1回 座学→洗浄→組み始める
■日東科学版ハインリッヒを作る 第2回 削ったり強引に接着したりしながら組む
■日東科学版ハインリッヒを作る 第3回 キャノピー加工→鋳造表現
■日東科学版ハインリッヒを作る 第4回 組み上げ完了
■日東科学版ハインリッヒを作る 第5回 サーフェイサー筆塗り→塗装→迷走
■日東科学版ハインリッヒを作る 第6回 『平田ガンス』視聴→塗装「これだッ!」
■日東科学版ハインリッヒを作る 第7回 細かい所の塗装
■日東科学版ハインリッヒを作る 第8回 デカールを貼る→関節固定
■日東科学版ハインリッヒを作る 第9回 ウェザリング
■日東科学版ハインリッヒを作る 第10回 台座の作成
パテを塗って乾かして、瓦礫の破片を接着してサフ塗って乾かして、つや消しクリア吹いて乾かして、ウェザリングしてバラスト散らせて接着して乾かして、サフを塗ってクリア吹いて乾かして、そしてウェザリングを再度して乾かしてつや消し吹いて乾かして、ようやく台座が完成した。
よく考えればバラストを散らせる前にウェザリングな等はせずに、最終的にまとめて汚してやれば良かったのではと思ったけれども、まあ時間をかけた甲斐はあったのかなと思う事にした。
想像していたより良く仕上がったと思う。
さて、キットを台座に瞬間接着剤で固定して、完成。
P.K.A H-1初期型『HEINRICH』である。
弱点である「キャノピー部がこと上空から丸見えである」という点をフォローするためにキャノピー部に溶接と塗装を施した機体、という設定(=妄想)。
左側のキャノピー側面部はどう考えてもパテを厚く盛り過ぎた。変にゴテゴテしてしまっている。
ぶっかけたペンキが乾いてこうなった、的な感じに見えなくもない、か。
シュトラール共和国軍の初期機体という事で装備も貧弱極まれり、ロケット弾をぶっ放す一度きり使い切りのノイパンツァーファウストのみという「いやこれどうやって戦闘するの」状態だが、それはそれで潔い格好良さがある。
背面も格好良い。
作る前までの座学段階ではここまで愛着が湧くとは思っていなかったが、完成してみれば今や一番お気に入りのキットとなった。組み上げる段階から脇を詰めたりシーリングしたり足の付け根の位置を動かしたり色々やったけど、今回は「塗装が楽しかった」に尽きる。こうやると楽しいのか、を掴みかけた気がするので早く次の製作に着手して、感覚を忘れないようにしたいところだ。
グスタフ、メルジーネと並べてみる。
こうして並べるとシュトラール共和国軍の期待は無骨さ、良い意味での野暮ったさがあって格好良いなあ。
如何にも兵器然とした頑強な存在感が素敵だ。
日東科学版のキットはプロポーションで気に入らないところに手を入れる事に抵抗がなければ作っていてとても楽しい。
道具を使って半ば強引にでもどうにか気にいるスタイルに仕上げていく製作はまさに「手を動かしている」快感に溢れている(そして中古だと安いのがまた良い)。