日東科学版ハインリッヒを作る 第9回 ウェザリング

前回まで
日東科学版ハインリッヒを作る 第1回 座学→洗浄→組み始める
日東科学版ハインリッヒを作る 第2回 削ったり強引に接着したりしながら組む
日東科学版ハインリッヒを作る 第3回 キャノピー加工→鋳造表現
日東科学版ハインリッヒを作る 第4回 組み上げ完了
日東科学版ハインリッヒを作る 第5回 サーフェイサー筆塗り→塗装→迷走
日東科学版ハインリッヒを作る 第6回 『平田ガンス』視聴→塗装「これだッ!」
日東科学版ハインリッヒを作る 第7回 細かい所の塗装
日東科学版ハインリッヒを作る 第8回 デカールを貼る→関節固定

「さあて、どう汚してやろうか」だなんて妻帯者である上にそういう趣味があるわけでもない自分が口にする事なんてよもやないだろうと思っていたのだけれども、娘(長女6歳、次女5ヶ月)達が寝静まった寝室のベッドの上、ゆっくりと身を起こしながら下卑た笑みを浮かべる僕はその発言から想起されるそのままの、まるっきり下衆な笑顔を浮かべているのであった。
暗い寝室の中、ゆっくりとベッドを這い出てリビングへと這っていく。

深夜に自分の趣味に没頭するというのは、何故か禁忌を犯すような快感があった。
家族4人の中で自分1人だけ起きている、という点がそれを助長させていると思う。
家族が寝静まった静かな家の中、リビングで僕は模型製作の世界へと没頭する。
さあ、今日もプラモデルを作ろう。


今回で3キット目となるウェザリング作業だが、これまでの製作の中でも僕は特にこの「汚す」という作業が好きだ。
製作中のキットが一気に現実味を帯びるからであろう。
(この辺はきっと泥が跳ねるだろうな)とか(この辺はよくぶつけそうだな)とかあれこれ考えながらキットを汚すのが楽しい。
上の写真は全体的に汚して、さあこれから塗料を落とすぞ、というところ。フィルタリング前の様子である。
フィルタリングをしてつや消しクリアを吹いて今度は赤錆が浮いてるような汚し作業、そして再びのつや消しクリア。
その後、スポンジにエナメル塗料をつけてチッピングという作業。これで機体をぶつけて塗料が剥がれた様、錆びた様を表現する。


BO〇K OFFで見つけた瓦礫セット。
本当は1/144スケールのキットに対して使うもののようなのだけれども、まあ使えない事もないんじゃないかと購入。
今回は台座にこれ、使えないかなと思案中。