有難うSONSET STRIP。

ゲボゲボの公開稽古を終え、新栄SONSET STRIPへ。
VSMYBLUESのライブにサポートベースとして参加。

8月一杯で閉店が決まっている新栄SONSET STRIP。
ライブハウスに出始めた頃に出演してからというもの、その時やっているバンドで折に触れてはステージに立ってきたライブハウスである。
企画をやったりした事はないし「俺はここ育ちだ」って胸を張れる程出演した経験もないのだけれども、当然何も感じないわけではない。仮に一年に一度だとしても、それでも10年程のお付き合いになるわけなのだから。
久しぶりに出演したSONSET STRIPのステージは、モニターの数も前に出演した時より減っていたしベースアンプのヘッドも記憶とは違った。だけどもメインスピーカーの間を渡すように据えてある鉄の棒はやっぱりそのままで今まで何度もそこからぶら下がった事を思い出した(そして背中を痛めた事も思い出した)。
今回はそれをしなかった。するような瞬間も訪れなかったし、無理にそうしようとも思わなかった。
だけれども演奏(この日はいつもより若干攻め攻めの気持ちになっていた。VSMYBLUESでは冷静で在ろうと思ってはいるのだが)の最後、ほんの一瞬で感極まってベースのヘッドをステージの床に突き刺すようにした。突き刺した、ではない。
大切な大切な楽器を、だけどもほんの少しだけこの歴史が重なったステージに擦り付けておこうと思ったのだった。
だけども同時に、ステージから降りてすぐの楽屋で演奏終了後すぐに楽器にヒビが入ったりしていないかチェックする程、僕は小市民でもあった。
店長 古藤さんとお話した。ガッツリお酒を飲んだりした事はなかったけれども、出演する度に「舟橋君はどこ(どのバンド)でもいるねえ」とか「一体いくつ(バンドを)やってんだよ!」とか「あ、今日も弾くの知らなかったわ!」とか、愛のあるツッコミを入れて下さる方である。

「これからどうするんですか?」
「まだまだ現場にはいるよ」
(中略)
「滅茶苦茶回数出たってわけでもないですけど、それでもやっぱりお世話になりました有難うございます」
「いえいえ、こちらこそ」
『クソお世話になりましたッ!!』
「パクリかよ!どっかで聞いた事あるぞそれ!」

古藤さん、残り約20日間、頑張って下さい。またライブハウスでお会い出来たら嬉しいです。
公演終了後、この日VSMYBLUESでアコーディオンを弾いていた高津君(26時)とたまたま体が空いていた梶藤君(同じく26時)と健康ランドへ行った。
二日連続の演奏、芝居等、アウトプットで疲労が溜まっているであろう体にちょっとしたご褒美をやろうと思ったのだった。


サウナ→水風呂は最高だ。サウナ→熱い温泉→水風呂はもっと最高だと知った夜。風呂上り、呆けた3人。
帰り道、小腹が空いたので3人で御器所の盛華という中華料理屋へ入った。学生時代「水よりも先に麻婆豆腐が出てくる」とまことしやかに囁かれた店だ。3人とも台湾ラーメンを欲していたのだけれどもそれぞれ「味噌台湾ラーメン」「豚骨台湾ラーメン」「台湾ラーメン」と見事に注文が分かれた。当然、味見しあいっこした。
おい、なんだよこれ馬鹿みてえに旨えぞ、と物凄く感動した。なんだあの味。これは、通っちゃうなと思った。
TVでじゃ23歳のバンドマンが「3年以内にメジャーデビューしたい」とインタビューで応えていた。調べてみると彼女の所属するバンドは、4月に活動休止を発表したところだった。
少しだけ、ほんの少しだけ複雑な気持ちになった。

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