随分と時間が経ってしまったけれども、先日の日曜日(3月1日)に面白い演奏をしたのできっちり記録を書いておく。
MoNoSiRoでドラムを叩いていたコジマ君に誘われてtasotokyoの名古屋でのライブサポートをする事になったのはいつの事だったか、確か最初に「そういう機会があったら演奏しませんか」と話を貰ったのはもう去年の事だったように思う。
面白そうだったし気になった話は基本的に断らないタチなので「やる時は声かけてね」と返事したら今年に入って少しした頃に日取りが決まってきた事と、正式にお願いしますと連絡を貰った。
東京在住のSWW(この表記、最初に目にした時は「なんじゃこりゃ」と思ったけどシンガーソングライターの略なのね)の名古屋場所でのサポート、となると練習は当日一発である。ドラムのコジマ君と頂いた音源(と資料)を参考に何度かスタジオに入って「これなら大丈夫でしょう」と迎えた当日。
多少なりともエキセントリックな人を想像していたけれどもいざ名古屋に現れたtasotokyo、というか大石さんって呼んでるから大石さんって書くわね、大石さんはエキセントリックではあったけれどもしっかりした人だった。そして想像よりも身長大きかった。名古屋駅で合流してそのままスタジオへ入り一時間と少し、練習。
「ベースに関しては楽しくやって、任せる」との話だったので送られてきたデモから随分とこざっぱりと=シンプルにまとめたのだけれど、今回の「人が弾いたベースラインを自分なりに再構築する」という作業は大変参考になった。今まで(自慢じゃあないがサポートの経験は多いから他人が弾いたベースラインを再構築っていうのは経験、結構あるのだよ)無意識にやっていた事ではあるけれども、いざ意識的にやってみると自分がベースギターで何をどう弾くかっていう事に対してどう考えているのかがわかった気がする。
会場となったのは柴田@hill。初めてのライブハウスでとても新鮮。
YAMAHA SBVにサンズアンプにギャリエンクルーガー、おまけに何かあった時用にビッグマフと最近買ったオーバードライブと装備はしっかり固めてあったのだけれども、この日「本当に興奮した時に」踏むように持ち込んだビッグマフが大活躍。
結果的に本番直前に”本当にいつも通り”やろうと決めた僕は想定していた倍以上の頻度でビッグマフをオン、それはそれは気持ち良く音が伸び、それでさらに興奮して良い演奏が出来たと思う。
ドラムのコジマ君は大石さんからのオーダーでクリックを聴きながら叩いていたのだけれども、きっちりとリズムキープしながらちゃんと熱量を共有する事が出来た実感があって大変やりやすかった。クリックを聴きながらそういう部分を共有する事って結構難しいんじゃないのか、と僕みたいなのは思ったりもするんだけど。いや、一緒にしちゃあいかんか。
曲を弾く、という事を改めて考えている今日この頃なのだけれども、何故「人間が」「音楽を」「演奏する」のかという事を考えるとそりゃあただ漠然と肩から楽器をぶら下げてただ弾くっていう事なんて出来やしない。
曲を、音楽を、その場の熱量を呼吸させるようなっていうと大袈裟な上でにとてもわかりづらいだろうけれども、でも実際にそういった気持ちで演奏に臨む。するとどうだろうか、演奏に於ける冷静と情熱の間に実に気配りする点が多くあるのがわかり、演奏はより快感と充実感に満ちたものがある。リズムは明瞭化し、ここに打ち込むべきだというアンサンブル上でのスペースも感じられるようになってくる(のかもしれない)。要するに集中力が増すというわけで、やっぱりポジティヴな姿勢っていうのは演奏に於いても何よりも必要な事なのだと思い知る。
大石さんが曲間でも結構話をふってくるもんだから舟橋、大いに話しましたよ。大石さんとのアンサンブルはトークセッションに於いてもスリリングで、かつ面白いものとなった。物凄く自画自賛だけれども、この日は演奏も曲間も有機的に機能出来たと思う。大変充実したものとなった。
あ、曲間は下ネタが酷くてここでは書けないような話ばかりだったけれど。
我ながらわかりやすいというかなんというか、この日一日一緒に過ごしただけだというのにライブが終わって名古屋駅までさあ行くぞって頃にはすっかり名残惜しくなった僕であった。それだけ本当に、この日の演奏楽しかったんですね。
やはり何でもやってみるものだ。経験というのは財産で、実地で得た経験ほど後々自分を助けてくれる知識もないと思う。
機会があれば是非また演奏したいもんだなあ!
演奏終了後のコジマ君、大石君、僕。
僕の顔が浮腫んでいるのはお酒を飲んだのと、あと疲れてるからっていうのはあるかもしれませんね。
翌日からきっちり風邪引いて、あとはしゃいだ後遺症=筋肉痛が酷かったです。
体に負荷がかかったのか、後日新栄の整体に行ったら「背中と首がモノスゴクハッテルヨ!」と言われました。
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