演奏行為に向けての身体のチューニングとファズのチューニング


朝、出勤前の暫時の手すき時間でさえ模型製作に従事したのは、夜な夜なベースギターを弾いているからなのであった。
(まだ)秘密の作業に加え、月末に控えた鈴木実貴子ズズズ(バンド編成、という呼称からいつしかこちらの方が多く使われるようになった。良いじゃあないか)のライブに向けて微調整を繰り返している。
そもそも前回の鈴木実貴子ズズズでの演奏が1年以上前なので、曲の細部を忘れている可能性がある。悲しいかな、人間は忘れる事の出来る生き物なのだ。曲と演奏への感情とは別次元の問題として、時間の経過は僕の反応を鈍らせているのであった。
とはいっても一度演奏を思い出せばあとは芋づる式に記憶が甦り(そうだそうだ、ここはこう弾いていたね)と指も自然と動くようになるのであった。
あとは演奏を体に馴染ませるだけ。とはいってもこれは1人でやるよりも実際に4人で演奏した方が馴染みが早い。
僕にとって演奏行為というのはどこまでいってもフィジカルを伴う行為なのであった。

同時に、使用するペダルの微調整も行っている。
いつもライブだったり演奏予定の直前には「どんな演奏をするのか」「どんな演奏に成り得るのか」「どれだけの余白を持たせるのか」を想定して足元のペダルボードを組み上げていくのだが、今回の場合は演奏したい事に向かって直球の、シンプル極まりないペダルボードにしようと思った。
その中でも唯一迷ったのがファズペダルの選定だったのだが、色々試した結果、前回の鈴木実貴子ズズズでの演奏にも用いたDEATH BY AUDIOのBASS WARを使用する事とした。
再度ペダルのチューニングを見直した結果、ドライシグナルとファズシグナルのブレンド具合を大きく変える事となった(上記写真参照)。
1年の間に好みも変わったのだろうか。