先日の新宿LOFTで行われた『東京ゲリラナイト』にて愛用していた眼鏡が大破した。
演奏中は基本的にメガロックという、スポーツ選手等が眼鏡のツルにつけて仕様するゴム製の眼鏡留めを装着しているのだが、如何せんこのメガロック、長期間使っていると裂けてくる。
眼鏡の保持力は下がるものの、眼鏡装着には支障がないので構わずにそのまま使っていた所、最近よく眼鏡が吹っ飛んでいくようになった。正確に言うなれば、半分以上顔からずり落ちた眼鏡、視界を遮る違和感と眼鏡を慮らねばならないそのストレスに「ええいままよ」と頭のフルスイングで或る程度意図的に、眼鏡を吹っ飛ばしていたのである。
大抵、吹っ飛んでいった眼鏡はすぐに見つかる。客席とステージの間に落ちているか、ステージ上のどこかにさり気なく落ちているのが常である。しかし新宿LOFTではなかなか見つからぬ。自分で吹き飛ばしておいてナンだが、お気に入りの眼鏡である。物というのは長く使えば使う程、愛着が湧いてくる。大学時代の後輩に選んでもらったその眼鏡は、相応の年月を経て様々な場面でかけてきた眼鏡だ。
見つからないままにしておくのは、惜しい。
必死で探した所、LOFTのスタッフさんが声をかけて下さり、眼鏡を探している旨を伝えると「これではないですか?」と眼鏡を持ってきてくれた。
・・・・嗚呼。
眼鏡はフレームの金具部分でグニャリと曲がってしまっている。吹っ飛ばした際の衝撃か、或いはライブ中に踏まれてしまったのかもしれぬ。それはそのままの形では、誰がどう見ても眼鏡のそれ本来の役割を果たせない状態であった。意を決してフレームに力をかける。
少しずつ少しずつ力をかけ、元の形状に戻そうという寸法だ。
ポキリ
軽い手応えとともに、金具の部分が割れた。
LOFTスタッフ氏の痛ましそうな「ああ・・・」という声と、自分自身の静かな苦笑。
いたたまれなかった。
眼鏡がなくては、困る。
正直なところ、眼鏡がなくても日常生活ができる程度の視力は有している。乱視矯正を主な役割として製作された眼鏡は、パソコンに向かいあう時間が多い僕の日常においては人前に出る時と、社交の場に出る時以外はほとんどかけられていなかった。
ではいっそ裸眼で、とも思うし「このままじゃあキャラ作りの一環みたいだ」とも思えど、眼鏡をかけずにライブハウスだとか公の場に行くと、僕が僕だと認識されない事が多い。特徴のない男なので眼鏡が顔の一部になっているのだろう。ズバリ、キャラ作りはもうされてしまっていたのかもしれない。まあ、いいか。あったらあったで視界がクリアだし。よく見えるし。
で、眼鏡を作りに行った。zoffという眼鏡ショップは店内で検診も出来、30分で眼鏡を作ってくれる。5250円からフレームも有、レンズも特殊なものでなければ0円のものがある。更には21時半まで営業しているという実に助かる眼鏡ショップである。今回もそこで作成。
出来上がったのがコレ。
不摂生故か目がやたらと血走っているのでケースとのツーショットで。
メタルフレームやら細いのやら色々と試してみたのだけどどうにも心惹かれず(一番グッときたのは視力測定用の器具。あの機械機械したゴシックなデザインの奴です)、結局前かけていたものと酷似したものに。今回のが若干丸いかもしれんです。
眼鏡って、顔を選ぶよね!あ、顔が眼鏡を選ぶのか。
本当はこういうのが欲しい。眼鏡なのにエフェクターって。しかもファズって。
コメント
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Σ( ̄□ ̄;ズゴックの爪かと思った。
新しいメガネ出来て良かったですね。
舟橋君は何かけても似合うと思いますよ。
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ズゴックwww
確かに。
眼鏡、即効ブッ壊しそうな気がしたので今夜ははずしてやりました。
安心安全!