素敵なご一家とご一緒して「いや俺って本当にこのまま年齢重ねて良いのかな」と思った。


娘のピアノ教室の発表会だった。
保育園に先生が出張、保育時間中にレッスンを開講して下さるというので娘の希望で受講しているのだが、果たしてその成果や如何に。
家でもコツコツ練習していて相応以上に弾けるのはわかっていたのだが、緊張しまくっちゃいないかと父と母は少しドキドキしながらその時を待ったのであった。

場所はピアノ教室の栄教室。大きめのレッスン室一部屋を使っての簡易的な発表会であったけれども、娘からすればおおごとである。全員で8人の生徒さんの保護者で部屋は一杯。会場入りしたのがギリギリだったので僕と妻は最後列から見守る事になったのだけれども、果たして娘は立派に弾き切ったのであった。5歳児なので長尺の曲を、というわけではないけれどもちゃんと両手を使って各鍵盤に指をそれぞれ落として弾いたのである。大したものだ。ドレミファソラシドも危うい父からすると尊敬である。

30分程で発表会が終わった。
同じ教室に通い、クラスの中でも家族ぐるみ(-僕)で仲が良いAちゃん一家と僕達でお茶をする事になっていた。妻はホームパーティーに娘と参加して面識はあるのだけれども(-僕)からもわかるように舟橋は初参加。Aちゃんのママもパパも良い人だよ、と妻から聞いていたのだがそれでもやっぱり自分が変な事を口走らないか緊張する。
こういう会は初めてだったのだけれども、いやAちゃん一家滅茶苦茶良い人達なんだよね。ママもパパも穏やかで善意の人って感じだし話していて(うわあ、良い人…!)って感動しちゃったもん僕。ママ友ってもっと怖いイメージあったんだけどドラマの見過ぎだね。楽しく談笑して、何だかんだその後家に遊びにお邪魔しちゃったもんな。

何となく、自分の人生で『娘のお友達の親御さん』とこうして交わる事だなんて「ない」ものだと勝手に思い込んでいたので、変な達成感がある。まさか仕事抜きで音楽も演劇もやっていない人達の家に遊びに行く事があろうとは。