必死に名古屋に帰ってくる事に意識を集中したため、エントリーを投稿する暇がなかった。
とはいっても無免許の僕は助手席専門、専ら運転手の話相手かBGM担当なんだけどね。助手席で眠たい目をこすりながら煙草をふかして、ふと横を見ると3日間運転してくれた駒田君が眠そうに目をこすっていてハッとした。
しにぞこない企画@浜松ルクレチア に出演してきた。しにぞこないのギターリスト、チン君が実はパイプカットマミヰズ結成当時のメンバーで、その縁で呼んで貰ったってわけ。ルクレチアという場所はライブハウスというよりはバーで、店長さん(革ジャン、サングラスでキメてて滅茶苦茶格好良かった。吉田君曰くやっていらっしゃるバンドも格好良いそうな)のレコードコレクションが壁一面に陳列されていて、その中に「KING CRIMSON」というコーナーを見つけて興奮した。ああ、終演後にお願いして聴かせて貰えば良かったなあ。
僕みたいな風体(髪の毛ボサボサの眼鏡、ユニクロのネルシャツにユニクロのジーパン、薄汚れたコンバース)の人間が馴染みようもない空間だったけど、そこに恐らくは日常的に立ち寄られる方々っていうのは見た目こそ僕と違ってスタイリッシュにキメてらっしゃるけれども皆、気さくで親近感すら感じた。とかく終演後物販に立ち寄って下さったお客様の中にはこちらの事を色々と聞いて下さる方もいて、僕ってばついつい喋り過ぎてしまった。
でもなあ、どれだけライブハウスにいる人間ってのが気さくで親切な人が多いってわかっていてもきっとこういう一瞬の、ほんの少しの気後れとその解消っていうサイクルは繰り返していくのだろうな、と思う。そこが原動力になっているところでもあり、僕がライブハウスで音楽を演奏してある種の充足感を感じるところでもあるのだ。
昨夜の演奏というのは個人的に感情的になりつつも比較的タイトに演奏出来たのではないかな、と思う。ステージの中音が今まで携わったどのバンドよりも爆音のパイプカットマミヰズ、ギターの轟音に埋もれて演奏中にわけがわからなく瞬間が前回、前々回はあったのだけどもメンバー同士ゆっくり話をしてリハーサルに臨み、良いバランスを作る事が出来たと思う。今後も試行錯誤はしていくだろうけれども(如何せん試して得たサンプルよりも試してみたい施策の方が多い程なのだ。第4期は始まったばかり)一つの試みが良い形で結実したという点で、これは本当に試してみて良かった。
高円寺でのライブ、そして新宿motionでのライブ観戦という一連の流れを経て、各々感じたものをそのまま出し切れたライブだったと思う。
終演後は東京から同行してくれた橋口君、そして浜松が実家の斉藤さん達とファミリーレストランにて食事。
この二人は、今回のツアーで出会った気持ち良い人間達の中の2人。それぞれ廃材を芸術品にする活動 、写真と表現する事に邁進している人達なのだけれども、そういう人間にバンドが褒められると物凄く嬉しい。
お互いに畑違いではあれども必ず通じるものがあるはずなのだ。今まで沢山の他分野での興味深い表現者に出会ってきたけれども、また刺激的な友人が増えたな、と思う。
そんな事を考えながら、お昼は節約したしツアー最後の食事だという事でステーキセットをかっ食らった。
大内君ちでのパーティーで出会った2人。
この数日間で痛感したのは、第4期パイプカットマミヰズはまだまだ高見へとのぼる事が出来るという事だ。色々な場所で色々なライブをやり、そして多様なサンプルを得る事が出来た。研究、追及してバンドの血肉に取り込んでしまおう。ただただ、ワクワクするばかり。
さて、こうして自首企画→東京→東京滞在、オフ→浜松 という怒涛の4日間が終わったわけだけれども、しんどい瞬間や色々頭を抱えてしまう瞬間はあれども振り返ってみれば素晴らしい数日間だった。こりゃあ日常生活に戻るのにう苦労するぞ、こりゃこりゃ。
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