自分なりの楽器調整方法を記録してみる。

自分でやってみよう、と思いたちトラスロッドを回した21歳の夏から幾年も月日が流れた。

年月を経て、それなりに色々なベースを手にしてはSBVに戻り、というサイクルを繰り返してきたけれどもここいらで自分なりの『楽器調整の方法』を記録しておこうと思う。

迷ったらここに戻ってくれば良いし、経験を言語化して知識に変換するのは悪い事ではないと思う。

・4弦の弦高は12フレットで2mm。ここを機軸とするため、4弦の弦高は金物差しを用いて正確に調整する事。

・他弦の高さは4弦のアタックの質感、低域の出方とバランスをとるように設定する。

・そうなると経験上では2、3弦のブリッジサドルが指板のアールにあわせて若干、気持ち4弦より高くなるようである。

・サウンド面で4弦とのバランスをとるように、と書いたが、これはあくまでバンドアンサンブルの中で考える事。ベース単体ではバランスがとれているようでもギター、ドラムと混ざった場合聴感上、そして演奏している感覚的に違和感を感じる場合がある。例えば他弦に比べて2弦だけ音が抜けてこない、アタックばかりバキバキいっていて低域にパワー不足を感じる場合がある。そういった場合は2弦の弦高を若干あげてやると良い。この場合の若干、というのはブリッジサドルを高低ネジを1/8回程度で妥当である。逆に低域がボワついてアタックが出てこない場合、少しだけ弦高を落としてやると良い。これらの処置は見た目にはほぼ変化を生じない調整であるが、サウンド面には大きな変化をもたらす。故に理想的なのは『ベース単体でのバランス調整』をある程度ざっくばらんに追い込んだ後(ネック調整はこの段階でやっておく事)、アンサンブルの中でのバランスを検討し、微調整に入るという流れになる。バンド練習のスタジオに六角レンチを持ち込んでネジを回す場合、重要なのは「やり過ぎない事」である。本当に微妙なサドルの高低だけで音質に変化が生じるためである。一曲終わってメンバーが小話をしている場合は笑って参加しながらちょちょいと回し、演奏について重要な話をしている場合は神妙な顔をしてネジを回すのが吉。

・ピックアップの高さも同じく、ちゃんとアンサンブルの中で各弦毎の音量を確認しつつ調整する事。

・力一杯ピッキングした際に、アタックがガキガキ出るくらいが丁度良い。ソフトタッチの場合はまろやかな音も出るように調整しておく事。

・ブリッジサドルの高低ネジは、短いものに交換しておく事。経験上、僕の愛するセットアップでは初期状態で使われているネジでは弦高調整後、サドルの上にネジが飛び出して興奮してピッキングする際に右手側面を削られる。右手から流血したくなければここは自分の身の安全のためにも出費を惜しまない事。

・半音下げの楽器の場合、最も手軽かつ低コストで行えるテンション確保の方法は「弦のゲージを太くする事」である。レギュラーチューニングで.045-.105の弦を使用している場合、半音下げでは.050-.110のヘヴィゲージ弦を使用する事でピッキングの際の右手の違和感を解消出来る。サウンド的にも適度なハリが得られる。

・上記の調整を施した上で、万全の状態となったならばあとは細かい事は気にせずにガシガシ弾く事。長年使い込んでいく事で楽器に「お前はこういう風に鳴る楽器なんだよ」と教えてやる事が重要である。

改めて書いてみると、つくづく一般的ではない調整方法だ・・・!

真似して(しないと思うけど)楽器のバランスがグッチャグチャになっても僕は責任持てません。ただ上記の方法を僕が僕のベースに施す事でストレスなく演奏、レコーディング、そしてバンド活動が続けていられるのは紛れもない事実。

今日も僕はベースアンプから聴こえる自分のサウンドに酔いしれて演奏しています。

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