昨夜はちんさん達と劇団フ透明少年の公演「鉄道街」を観劇してきた。
タナエリの参加した芝居以外を観るのは実に実に久しぶりで、少し緊張した。ステージをコの字に囲むように設営された客席に座ると、程なくして公演が始まった。
打ち鳴らされる太鼓にシンバル、鳴り響く笛、ノイズ。生演奏で奏でられるそれら楽器の上に俳優達の声が重なる。
良い意味で集中力を必要とする公演である。意識を散漫にしていてはおいていかれる。睡眠不足の頭には高いハードルだったが、どうにかおいていかれずに済んだ。そして集中して観ただけの事はあった。すぐに消化してしまえて、なるほど、主題はこうこうなのだね、と言える話も勿論嫌いではないのだが、今回僕が観たのは時間をかけてゆっくりゆっくり消化できる類の作品。心に残る作品の質感がそれを持続させてくれるだろう。
良いものを観させて頂いた。本職で、表現欲求を脚本、演出に注ぎ込んで自己表現をされている方の片鱗が見られたように感じた。
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