2025年12月19日(金)、この日は1時間休暇を取得して定時よりも1時間早く職場を失礼した。
この日は特に忙しかった。バタバタと落ち着きなく動き回ったのだが、それでも予定していた16時15分にきっちりとその日の業務に区切りをつけた時の興奮といったらなかった。「舟橋君、早く行った方が良いよ!」という有難い言葉を背中に職場近くのレンタサイクルポートへ。電動自転車を借りて新栄へひたすらにペダルを漕いだ。
この日は鈴木実貴子ズ(バンド編成=鈴木実貴子ズズズ)でtoddleとツーマン。新栄CLUB ROCK’N’ROLLにて。
どうにか入り時間直前に到着すると事故渋滞でまだtoddleが到着していないとの事。
外まで出てきていた本多さん(新栄CLUB ROCK’N’ROLL)がスーツ姿で息せき切って到着した僕を見て「舟橋君頑張って来たね」と一言。「あれも欲しいこれも欲しいもっと欲しいもっともっと欲しい」の精神で生きているので家庭も仕事もバンドも全部一生懸命やりたいと我儘を言っているわけなのだが、頑張っているように見えているようじゃあまだまだ駄目だな、と何となく思う。
本多さんは全てお見通しだ。
着替え終わる頃にtoddle先輩、到着。事故渋滞という事で気がかりであったけれどもそれでもほとんど予定通りなんだもの、凄い事である。

リハーサル後に皆でコンビニに行った。
コンビニの珈琲がちいかわで鈴木さんが「娘さんに写真送ったら?」と言ってくれたので鈴木さんとコンビニのカップで写真を撮った。
鈴木実貴子ズズズの時のリハーサルは「如何に鈴木さんが歌いやすい環境を作りながら(これ全体の比重でいえば7割)それぞれが演奏しやすい環境にするか(3割程度)」に注力していて、その中でも「アンサンブル中で自分の音の存在感を確保出来るか」に一生懸命になった結果、井藤さん(新栄CLUB ROCK’N’ROLL)から「舟橋君は昔と比べると音が小さくなった」と言って貰えた。
それこそ20歳そこそこの頃なんて馬鹿みたいに音量出して音量押しで無理やり自分のモニタリングの環境を作っていたようなものだったな、と今更ながらに思う。
この日のリハーサルでは田渕ひさ子(toddle)さんを交えて一緒に音を出したのだけれども、鈴木さんは流石だよ。
僕や各務君に言うのと同じ感じで「田渕さんちょっと歌いづらいのでギターの音下げて欲しいです」と大先輩に向かって言っちゃうんだから。いや、それで良いと思うしそれが良いし鈴木さんはそこがブレないから素晴らしいんだよなと思ったよ、僕。
高橋君は青ざめてたけど。その高橋君もそれでこそ。
ツーマン先攻は鈴木実貴子ズズズ。
演奏開始するなり各務君がオフマイクで「うっひょョョォォォォォッ!」とか叫んでいるのが聞こえてきた。
彼にしては珍しい。いやわかるよ各務君興奮するよな。僕もだよ。
この日の演奏、本当に熾烈極まりなく楽しかった。いつも演奏する時は地獄を作ってやるぞとかそういう攻撃的に前向きな気持ちになる事が多いんだけれどもこの日は「この地獄最高!」という気持ちになった。
40歳超えてずっとバンドをやってきてこの語彙力はやばいですね。
『暁』はレコーディングでは田渕さんと五味(LOSTAGE)さんが演奏で参加しているのだけれども、今回は田渕さんを交えて一緒に演奏する事に。事前に五味さんの弾かれたベースラインを相応にコピーして(完コピは無理でした)演奏に臨んだんだけれども、いや学生時代の自分がこの事実を聞かされてもきっと信用しなかったよな。
NUMBER GIRLをコピーしてベースの練習をしていたようなものだった僕が田渕ひさ子さんと一緒に演奏するだなんて信じられない事も現実になる。こういう自分の人生に起きる「信じられない出来事」は結構な割合で鈴木さんと高橋君に誘って貰って実現しているので感謝しかない。お歳暮とかお中元を贈らねばならんですね。
田渕さんのジャズマスターの音はブッ太くて格好良かった。

『田渕さん演奏参加後、ステージ上に残った田渕さんのペダルボードと僕を(お客さんのスマホで)撮影してくれる鈴木さん』をフロアから撮影した写真を頂いた。

鈴木さん優しいのはちゃんと帰宅後、この時の写真を僕にも送ってくれるところなんだよな。
田渕さんのペダルボードと僕のペダルボードと僕。
素で嬉しそうな僕だけれども、思い切り反対咬合(所謂、受け口)っぽい傾向出ているね。
見る人が見れば一発でそれとわかる骨格をしているらしい。

田渕さんのペダルボードを単独で激写するチャンスもあったけれどもあまりにもミーハー過ぎるだろと思ってやめました。
代わりではないけれども、メモ替わりにこの日のpedalboard2025.12.19。
色々検討した結果、常時ON系もこんなセッティングに落ち着き、適時ON/OFFのペダル群はオーバードライブとファズとリバーブのみという潔い足元になった。オーバードライブは「もうしばらくこれだけでいいや」なEarthQuakerDevices Aoiを強く弾いた時に歪むように(つまりライブ中の大半はONにすると歪む)セッティング。ファズはDEATH BY AUDIO BASS WARをブレンド上げ目で。ファズシグナルが太いものですから切っ先鋭いけれども包まれるような歪み方をしてくださる。EarthQuakerDevices Ledgesはプリセット機能を使わずに1つの音色で適時ON。透明過ぎない残響が色気があって気持ち良い。
演奏終了直後から背中が痛むわ体はバキバキになるわで先が思いやられる様であった。
興奮するのだからしょうがない。
toddle先輩の演奏をじっくり鑑賞、といきたいところではあったけれども娘(次女)が微妙に発熱気味だったので後ろ髪引かれつつもお先にご無礼。この日は珍しく鈴木実貴子ズの2人(特に鈴木さん)も打ち上げに行ったとの事。
餃子屋、僕も行きたかった。仕方ないけれども。
子ども達が寝静まった頃、丁度帰宅した鈴木さん宅に終演後そのまま預けておいた機材を引き取りに行ってこの日は終了。
アドレナリンが出てなかなか眠れなかった。早く寝ておけば回復も早かろうに。
興奮するのだからしょうがない。