関西ツアーを終えて

関西ツアーを無事に終えた今、少し冷静にこの火のような4日間の事について振り返ってみようと思う。

去年の段階から、つまり活動休止前から決定していたこの関西ツアーだが、扇町DICEのほんじょうさんとモーモールルギャバンの矢島さんの助力とお言葉がなかったら実現し得なかったのは以前も触れたかと思う。けれども、本当にそうなのだ。バンドとして活動を重ねてきたものの、どのライブハウスに出るのが一番我々にあっているのか知識が全くなかった我々にしてみればDICEというずっと前からお世話になっているライブハウスの情熱溢れるスタッフほんじょうさんの経験と知識をお借りできたのは本当に幸いだった。

そして関西に赴いた際に共演したいというこちらの手前勝手なお願いを汲んで、何と自主企画まで組んで下さったモーモールルギャバン矢島さん。

全ては数年前の、あのDICEに出演した日の縁が結実したのだろう。このお二方には改めて多大なる感謝を。

本当に有難うございました。

続・我が逃走-CA390384.JPG
そしてやなせ健吾君。

関西ツアーまで引っ張り出してしまって申し訳ない、そして有難う。やなせ君が一緒に来てくれて本当に楽しかった。1日目2日目はギターヴォーカルとして、3日目はギタリストとして、4日目はパフォーマーとして一緒に表現をしたのだけれどもつくづく思うのはやなせ君の度量の大きさだろう。瞬発力と計画性、そして自分の中のヴィジョンを如何に形として結実させるのかそれに賭ける情熱が素晴らしい。個人的には3日目、やなせ君と各務君のツインギターは本当に格好良かった。前日までは歌っていたわけなんだけれども、歌わない分ギターに賭けるというかギターから感情をアウトプットする感じ、これは全日程通して言えるのだけど一緒にやっていて正真正銘『バンド』だったなあと。

そして同じくザ・フロイトから栃木宏介君。

前日からウキウキしているのに煽られて僕もウキウキしてしまったし、1日目2日目と彼が乱入してくる際の「ドロッ」とした感覚がたまらなく栃木君だなあ、と。栃木君はずっと前から不完全密室殺人にパフォーマーとして関わってくれていて、数々の現場をともにしてきたけれども本当に心強くて有難い。逆にこちらが具体的な事を言わなくて困らせてしまっているのではないか、とも思う。申し訳ない。

名乗りをあげて参加してくださった野中ひゆさん。

魔ゼルな規犬さんの企画でお会いしてからいつかはいつかはと機会を伺っていたのだけれど、思っていた以上に早く『その時』がやって来た。特殊メイクとパフォーマンスという両立が難しそうな要素を即興的に成立させるという難題を、フットワーク軽く助力頂けて嬉しかった。ご本人にも楽しんで頂けたようで良かった良かった。

最終日前夜に連絡をくれ、忙しい中大阪に駆けつけてくれたまっち。

もう本当に頭がおかしいのか、それとも僕達がおかしいのかと疑いたくなるくらいのパフォーマーそしてドラマー。

昨年末頃から彼が導入しているという廃材ドラム(ツアー日記参照。さり気なく画像に写っています)、そのものものしさといったらない。見た目だけで物凄く格好良く、インパクト十分。

そんなドラムセットを彼が彼らしい扮装で叩くのだから、これがインパクトないわけがない。

 

 

1日目:不完全密室殺人(-1) featuring.やなせ健吾 with栃木宏介

2日目:不完全密室殺人(-1) featuring.やなせ健吾 with栃木宏介,野中ひゆ

3日目:不完全密室殺人 withゲストギタリスト やなせ健吾

4日目:不完全密室殺人 withやなせ健吾,まっち

 

 

という布陣で4日間やったわけだが、周りの人間に恵まれているというのを痛感した。

ツアー中にどんどん人が増えたりしたら面白い、とか思っていたのだけれど、それに近い感覚で毎日即興要素が入って刺激的だった。

 

つくづく、活動休止前に今回のツアーをやれて良かったなあ、と。気がつけば一回もMCで『活動休止』という単語を発していない。つまり、あまりその気がないという事で実際個人的な感覚としては『活動休止』というよりかは『水面下にもぐる』といった方がしっくりこないわけでもない。活動再開した際には今までよりもっと凄いものがお見せできるように頑張ります。

 

今回のツアーで思ったツアーの際の注意事項:

・水はこまめに摂取すべし。新陳代謝をよくするため。

・風呂は入れる時に入っておく。大概の銭湯は夕方以降からしか空いておらず、ライブ終演頃には所謂『銭湯』はもう閉店しているため。

・食事に使う金銭は使う際は豪気に使い、普段は出来るだけ節約する事。

・メンバー間の適切な距離感、思いやりのある放置は分別ある大人として必要。

・携帯電話の充電器、歯ブラシセット、髭剃りはまとめて常に持っていると良い。

・フルフラットにする事ができるのであれば、車中泊は場合によっては漫画喫茶での宿泊よりも睡眠が取れ得る。

・リハーサルから本番までの空き時間こそが一日で一番疲れが吹き出る時間。ライブ後はさにあらず。

・機材車に機材を積み込む際は可能な限り平らに積む事。機材の雪崩は致命傷になり得る故。

・方言が少しずつうつるリスクを覚悟する事。

 

コメント