青島文化教材社 ゴジラ(2023)を作る 第1回 組み上げる→ザッと塗装

母の3回忌の法要後に実家近くの模型店に足を運び「こんなキットあったんだァ!」と30%オフという店頭価格にご縁を感じて購入した青島文化教材社『ゴジラ(2023)』を早速作る。
「次はこれ作ろう」と買っておいたマシーネンクリーガーのキットだったり「タミヤのキットに感動してたから買っておいたぞ」と父が差し入れてくれたタミヤの1/48MMシリーズの戦車等があるのだけれども、どうせいずれ全部作るのだ。衝動的にゴジラに手を出したって良いではないか。


ゴジラ(2023)というと記憶にも新しい『ゴジラー1.0』である。
戦後復興に向かう日本にゴジラが襲来するという粗筋を聞いた時には「いやそれどんな話になるんだ兵器らしい兵器なんてないんじゃないか」と思ったものだけれども、いざ映画館で観たら納得のゴジラ映画だった。人間ドラマの部分で評価が分かれた記憶があるが、あのゴジラの造詣に文句が出た話は一切聞かなかった。
青島文化教材社の模型は初めて組む事になる。


キットは軸となる部分に表皮を貼り付けていくスタイル。
開封時点でゴジラの皮膚の細かさに興奮。凄い、凄いぞこれは。


この凹凸の細かさたるや!
そういえば『生物』を作るのは模型製作を楽しむようになって初めての事かもしれない。
ほとんどマシーネンクリーガーばかり作ってきたので、こういう『生物』の部位が出来上がっていくのは新鮮だ。
設計時点で合わせ目が目立たないように工夫されているのだけれども、これ合わせ目目立つキットだったら大変だったよなと思う。


1時間でここまで組み上がった。
既にこの時点で青島文化教材社の本気を感じて感動した。
それなりに大きいパーツを組み上げていくとどんどん「知っている」あの姿になってくるのだ。
興奮しないわけがない。


説明書の順番的には次は頭パーツだったのだが、頭は組み上げ前に一部塗装した方が良さそうだったので先に背びれを。
この『ゴジラ(2023)』のキットで背びれ接着はまごう事無き製作の山場の一つだろう。
ランナー1枚を丸々背びれに費やしたパーツ数の多さ、しかしながら決まった場所に決まった向きで差し込まないとパーツがしっかりとかみ合わない=場所を間違えるという事故が起こり得ないという何ともユーザーフレンドリーな設計!ここまで特に苦労らしい苦労もなく、パーツ同士も気持ち良いくらい綺麗にハマる。時間さえかければ誰でも格好良いゴジラを組み上げる事が出来るキットなのだ、これ。
青島文化教材社が「俺の胸に飛び込んで来い」と腕を広げてくれているのを感じた。


組み上げてしまいたい気持ちは山々だったけれども、口の中なんて絶対に後で塗装するのが難しいので今のうちにやってしまう事にする。
口の中はあずき色、歯はホワイトで塗装。


白目の塗装はこの日唯一の難関だった。
爪楊枝の先にホワイトをのせてチョンッとやろうとしたけれども、どうにも格好良い形に決まらない。
試行錯誤した結果、ある程度の範囲をホワイトで塗った後でジャーマングレーで周囲を少しずつ塗装。
ホワイトを残す事でジャーマングレーで白目を形作った。
ここは本当に大変だった。ずっと細々とやってたもんな。
でも絶対に目は大切だと思ったので根気良くやる他なかった。


足元以外、全身をザッと塗装。これもジャーマングレーで。
サーフェイサーで下地を作らずにそのまま筆塗りしていったのだけれども、何ならもうこれで十分に格好良い。
(これで完成でも良いじゃあないか)なんて一瞬思ったけれども、折角この凹凸が素晴らしく「絶対に塗る行為自体が楽しい」このキットをここで終わりとするのは勿体無い。
もっと格好良くなるはずだ。
この日はここまで。