7月25日(水)、この日はライブのために有給休暇を取得していたので朝一番から病院に行く事になっていた。
少し前に受けた血液検査の結果を訊きに行くためである。
とはいえ、舟橋家の朝は慌ただしい。
娘(次女)のミルク提供とオムツ替えが済んだらトワイライトスクールに行く娘(長女)のお弁当の用意である。
妻と協力して弁当を用意し、それを持たせて娘(長女)を送り出すと程なくして今度は娘(次女)の離乳食の時間。
あっという間である。
僕が仕事に行っている間にこれを1人で引き受けてくれている妻には頭が上がらない。
娘(次女)を連れて実家に行くという妻が病院への送迎をしてくれた。
この日も激烈に暑いので滅茶苦茶に助かる。
全く、妻には頭が上がらない。
「LDLコレステロール、つまり悪玉コレステロールの値が著しく高い。このままでは心臓の病に罹患するリスクが高い」と人間ドックの結果をかかりつけ医に見せたところ告げられた。この年齢でそうなっているのは家系的なものもあるらしく、父も兄も診ている舟橋家御用達の先生はそれも踏まえて話をして下さった。恐らくは遺伝的な要因もあるであろう事は父と兄から聞いていたのでさもありなん、と思って「ひとまず2ヶ月、食生活の改善を行なってそれから投薬治療をどのように行なっていくのか検討しましょう」という話にまとまった。この辺は確か前にも日記に書いた。
2ヶ月が経った。妻と家族とChatGPTの支援により体重は6キロ程減った。
体調も良い感じがする。
果たして。以下、先生と僕の会話である。
「舟橋さん、これがね、驚きの結果が出ましたよ。LDLコレステロールが206だったのが110。これはね標準値のちょうど中間です。つまり投薬治療をする必要が全くなくなっちゃったと、つまりそういう事です」
「えっ」
「舟橋さん一体何を食べてたんですか、これは驚きだなあ」
素直に
「食生活の改善を始めてまずは豚と牛を断ち肉は鶏胸肉かささみをメインに、そりゃあごくたまに豚を食べる事はありましたけど焼肉に行ってもとり軟骨ばかり食べてました。普段朝にナッツの小袋を1袋、昼はおにぎりとサラダチキン、夜は妻が野菜と魚と鶏胸肉中心のメニューを作ってくれて、あとは白米を玄米に換えました。間食は避けてどうしても小腹が減ったら寒天ゼリーか、カカオ成分高めのチョコレート。あと毎晩腹筋をしてました」
ここ最近の生活を先生にお伝えした。
「ほほう(笑)!焼肉に行っても『俺はこれを食べるんだ』ととり軟骨とかイカとかエビとかそういうのを食べていた、と」
「エビはどこかであまり良くないと聞いたので避けました」
すると先生、ピシャリと
「それは妄想ですね舟橋さん。大体の人は食生活の改善、最初は出来ても辛くなってドロップアウトしていくんですね。それで舟橋さん辛くなかったですか」
先生は表情を変えずに冗談も仰られるしストイックな事も仰られる。キャラクターとしては大好きである。
先生の投げかけに答えた。
「有難い事に家族の協力でこれまでは続ける事が出来ました。辛いな、というよりかは体の具合が良いので楽しくなってきて、これからも可能な限り節制したいなという気持ちであります」
「じゃあ何も言う事はないですね。本件に関してはこれで終わりです」
「終わり、ですか。もうコレステロールは測らない」
「測りません」
本来ならばここでホッとして終わるところであろう。しかし僕の胸中には一抹の寂しさが残っていたのであった。
「私としましては今後もちゃんと継続出来ているぞ、という指標の1つにしたいのでお願いしたいのですが」
「それじゃあこうしましょう舟橋さん、年末年始に忘年会新年会、ありますか」
「あります」
「その頃に数値が乱れていないか指標としてコレステロール値、みましょう。私としては血液検査を希望されるのであれば喜んでさせて頂きますよ」
「有難いです!」
というわけでLDLコレステロールの値が改善した。
何と食生活のみで改善する事が出来た。
食べ物に起因するコレステロール値は全体の1/3程度でしかない、と聞いていたのだけれども痩せた事も関係してか、想像していたよりも値が良くなっていた。
食生活のみで数値がこんなに良くなるとは。全くもって嬉しい。
成せば、成る。あとは継続するのみ!