唐突だが、顎髭を抜くのが好きである。
床屋のおじさんには「毛穴が黒くなるから止した方が良いよ」と言われたが、こればっかりはなかなかやめられない。お陰で抜きやすいゾーンの毛穴は真っ黒、髭も太くて黒々としたのが生えてくるようになった。
そんなのを抜くのがまた快感だ。
ふとした瞬間に抜いてしまうのである。
仕事中の手が空いた瞬間、地下鉄に乗っている間等々。
プチッと抜けたりジュルッと抜けたり、いずれにせよ達成感と快感が伴う作業だ。だが僕は平均的な男子と比べると髭が濃い方でもなければ伸びるのが早いわけでもない。伸びる前に抜かれてしまうのが常である。
短い髭を抜こうとするものだから、なかなかつまめなくてそれでも躍起になって抜こうとするものだから、酷い時等は皮が裂けてしまう。
深夜に時間がある時等はトイレの鏡に向かい合ってピンセットで抜くようにしている。これがまた面白いように抜ける抜ける。
最近は髭が早く伸びないか、楽しみで仕方がない。
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