前回まで
■3Q MODEL メルジーネを作る 第1回 開封→洗浄→組んでいく
■3Q MODEL メルジーネを作る 第2回 パーツを切る→パテを盛る
仕事や家族と過ごす時間、そういった実際に手を動かしている時間以外でも模型製作は『進行』する。
そう、乾燥時間である。
塗装が乾くまで次の工程に入れなかったり、そもそも制作物に触る事さえ出来なかったりするわけなのだが、この乾燥時間、放置して時間が過ぎるのを待つしかないという僕のような性格の人間からすれば一番苦手な時間である。
模型製作は主に家族が寝静まった後、夜中に行っているのでキリの良いところまで進めて日中に乾燥、乾燥が終わった頃=家族が寝静まった後に作業をしてまた乾燥させて、というサイクルで作業を進めている。
無駄な時間なんて何1つないのだな、としみじみと思い知らされる。
前夜に盛ったパテは効果しただろうか。
恐る恐る触るとバッキバキ!という具合ではないけれども加工するには必要十分な硬度は持っているように思われた。
この段階で手を入れるのはモデラーの先輩方に怒られそうだなと思いつつ、どんどん作りたい気持ちを抑えきれずにデザインナイフを握ってしまった。
※模型製作に焦りは禁物、兎に角長期的な展望で行うのが望ましい。やりたいからやった、じゃ取り返しがつかない瞬間もきっとあるだろうと思う。
デザインナイフでシーリングを造形する、というと大袈裟か、形をなんとなく作っていく。
同時にレーザーガンを延長した部分も盛り過ぎた部分のパテをデザインナイフで削って(サクサク削れるので気持ちが良い)、ヤスリで均していく。
パテを用いて関節を再形成するのはハードル高いかな、と思っていたけれども今のところやってみると意外と何とかなるなという感じだ。
両腕をボディに据えて、シーリング部分を形成するのにはタミヤのエポキシパテ(速効果タイプ)を使用する事にした。
関節部分に使用した高密度タイプは効果時間が長いので気を遣う。さて速効果タイプはどうだろうか。
腕の根元の軸周りにある程度パテを盛り、グッとボディに差し込むと盛ったパテが圧し潰されて自然と蛇腹になった。
濡らしたつまようじで微調整、うん、速効果タイプのパテの方が扱いやすい印象である。
これから、こっちを使おうと思う。
足が長過ぎると感じたので短足にする加工を施す事にする。
太腿部分をノコギリで切断、1.5mm~2mm程太腿部分をノコギリでカット。
その後切断面をある程度ヤスリで均してやる。
瞬間接着剤で接着後、溶きパテで隙間を埋める。
盛り過ぎたパテをヤスリで均す。こんなもんで良いのだろうか。
半ば思いつきのような感じで衝動的にキットをノコギリで切ってひっつけてとやっているのでドキドキしながら、しかし確実に愉しみながら作業に興じていた。
肩アーマーはシーリング部分にそのまま接着。
このタイミングでケーブル類も装着。
レーザーガンの角度は好みで調整したけれども、何となくパッケージイラストに近づいたなと思う。
滅茶苦茶手探りで作業したけれども、確実に切ってひっつけてをする前よりも好みのポーズが取れるようになった。
この段階で足の関節も瞬間接着剤で完全に固定。
塗装に向けて準備は整った。