3Q MODEL メルジーネを作る 第5回 修正→鋳造表現(失敗)→塗装

前回まで
3Q MODEL メルジーネを作る 第1回 開封→洗浄→組んでいく
3Q MODEL メルジーネを作る 第2回 パーツを切る→パテを盛る
3Q MODEL メルジーネを作る 第3回 パテ形成→パテを盛る→組み上げる
3Q MODEL メルジーネを作る 第4回 サフ塗装→修正(すべき)箇所発覚

サーフェイサーは塗料の食いつきをよくするのと同時に、細かいやすりの傷跡を均してくれたりあとは合わせ目消しが確認出来ているか等の確認のためにも塗るそうだ。
そうすると今回のサフ塗装はその役目を全うした事になる。太腿を短くするために切って削って接着した痕がサフ塗装をした事で明確に残る、と露わになったのだから。
サフ塗装後にパテを使うのは果たして良いのか、その場合はもう修正した後にもう一度サフを塗るべきなのか、果たして果たして、と仕事の休憩中も頭の中は太腿の接着痕の事で一杯である。如何にあの痕を消して仕上げるか、そのためにはどうするべきなのか色々調べてみる。
「サフも広義ではパテである」という記述をインターネットで見、成程、ではパテで傷跡を修正した痕は再度サフを塗る必要はないのだなと思い至ると同時に、どうせならこのリカバリーに乗じて鋳造表現(金属部品を形成する際に出来る熱した鉄を流し込んで精製した事による痕をプラモで再現する事、のようである)に手を出してみるかとも思った。
ともあれ、まずは接着痕をどうにかする事が先決である。


硬化が早く、かつ効果した後も比較的加工しやすい黒い接着剤を使用、接着痕を埋める事にした。
ゴテゴテ盛らないようにつまようじで少量ずつ盛っていく。
硬化後、ヤスリで均してやる。それなりにうまくいったように思われた。


鋳造表現は色々なやり方があるようなのだが、手持ちで気軽に行えそうな溶きパテを筆で叩きつけるように全体的に塗布する方法を採用。サフの上にパテを上塗りでゴテゴテするかと思ったのだが、これだけ全体的に無造作に溶きパテを盛っても塗装後には思っていた程効果が出ないのであった。何ならやってもやらなくても同じくらいだったのでは、という感じだ。
もっと思いっきりやるべきだったかな。


塗装前までの処理も全部終えたので、塗装。
今回もアクリル塗料を筆塗りで行っていく。全体的に緑系統で仕上げようと思い、薄めた塗料を筆塗りで全体にうっすらと。
サフによる下地を活かしながら何度か重ねていく目算である。


それがこうなっちゃうんだから本当に塗装は難しい。
どうして筆塗りの良い感じに着地出来ないのか、どうしてこうも安っぽくなってしまうのか。
頭を抱えそうになりつつ、いっその事全部塗装を落としてやろうかと考えたけれども「どれだけでもリカバリー出来るじゃないか、どんどん足し算足し算でいこう」と強い気持ちを持って筆を握った。


一段明るい緑を重ねていこうという事で、ホワイトを混ぜて明るくなるように調合した緑を塗料皿に作る。
これで塗り重ねれば暗い緑と明るい緑と下地の三層で、それなりの情報量になるのではと考えた。


ううむ、どうだろうなあ、果たしてこの方向性で良かったのか、まだ引き返せるのではないかと滅茶苦茶迷った。
しかし引き返すのは駄目だ、どんどん足し算で前進するべきだ。
一度冷静になろう、新鮮な目でどうするか考えようと思いこの夜の作業はここまで。
これで良いのか、果たして。