小学生の頃に観、コロンボにハマるきっかけになったエピソード。新進気鋭の若き映画監督が犯人なのだが、恐らくモデルはスティーブン・スピルバーグ。飄々とした茶目っ気溢れる犯人をフィッシャー・スティーブンスが好演。吹替は池田秀一。シャア・アズナブルの人ですな。
映画スタジオを舞台にしたエピソードだけに観ていて心踊らされる。光と影が織り成すフィルムの世界に飛び込んで、対峙するは過去の因縁を握り潰さんとする映画監督。コロンボ警部は彼のシナリオを淘汰する事ができるのか。
新シリーズの初期の作品なのだが、一作目の犯人が超能力者、二作目が映画監督なんて新シリーズを象徴するかのような試み。製作陣の意気込みが伝わってくる。
小気味良い音楽に会話の応酬。ミステリーとしての完成度はともかくとしても、逸品に仕上がっている。
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