季節柄。

ジメッとした季節がやって来た。
ここ最近の僕といったら雨と湿度、そして気温にやられている。
元々、あまり鞄や手荷物を持って出歩きたくない所謂『手ブラ派』の僕は、傘等も雨が降っていない限りできるだけ持ち歩きたくない。少し前なら小雨程度なら無視して傘をささずに歩いていたくらいなのだが、まあ酸性雨だの何だの健康にあまり良くなさそうなので雨が降ったら傘をさすようにはなった。
しかし。
曇り空ともなると話は別である。「いけるんじゃないか?いけるんじゃねえこれ」といった空模様の場合は、結局傘を持たずに家を出る事になる。タイミング悪くそんな時に限って雨が降る。ズブ濡れになった経験を活かして傘を持って家を出れば出たで結局雨は降らず、出先に傘を忘れるはめになる。
僕と曇り空の相性はとことん悪い。
そして湿度と気温からくる不快感、これにも参ってしまう。ここ数日の名古屋の不快指数は相当なものだと思うのだがいかがであろう。体は湿気と汗でべとつき、汗を吸ってじんわり湿ったTシャツが肌に張り付く。不快指数は計測上よりも体感上の方が勝り、現金なもので「こんな事なら冬の方がましじゃい」とまで嘯く始末。
せめて自宅では快適に、と冷房を起動するのだが結果、毎年のように僕は冷房病になってしまう。
酸性雨の影響は考慮するのに、冷房の害悪は度外視するのだから如何に僕が目先のものしか見ていないか窺い知れようというものだ。
そんな中でも大学時代、ともに青春(この言葉自体、もう死語なのだろうか)を駆け抜けたサークルの同期、男3名でちょっとばかり飲む事になった。正確にいえば僕が参戦するまでに後輩もいたそうなのだが、生憎と彼に会う事はできずに彼の酔った様を聞くにとどまった。
現役時代は時間軸上では相応に昔の事となるのだけれど、体感上、そして記憶の中ではつい最近の事である。「器具庫」とサークルの面々が呼んでいた部室の様子、空気もまざまざと思い出せるし、僕達の代が今なお続くあのサークルに残してきたひっかき傷(結果的に僕達の代は、不良、破天荒、愚連隊だったのだ)も飲み会の肴には丁度良い。当時は真剣に思い悩み、イラついたりした同学年がなかなかまとまりきらなかった事も今は軽く笑い飛ばせてしまう。年齢を重ねるというのはつまりそういう事であって、これが優雅に年をとるという事なのだろう。
幸い今のところ、年をとる事に焦りはなく年々僕は「今が人生の絶頂期だ」と思いながら日々を送る事が出来ている。ともに酔っぱらう事のできる友人達と出会った大学時代は僕の人生をかえる程有意義だったろうし(そもそもあのサークルに入っていなかったら僕は今こういう生活をしていなかったと断言できる)、今日の会合は会合でとても楽しく、満ち足りた気分で終える事が出来た。
梅雨でも、精神的には毎日健やかにやれているのでまあよしとしようじゃあないか。

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