狂騒の夜

続・我が逃走-CA390884.JPG

形あるものはいずれ滅すると理解はしているけれど、しかしながら僕には僕より先に壊れて欲しくないものの方が多い。
左腕をへし折ってでも守ったベースがそうだし、見るだけでときめくサンズアンプもそう。日常生活の中で唯一と言っていい程音楽を聴く手段となっているipod(クラシック、80GB)もそうだしものではないけれど身近な友人や知人、そして両親もどうにかなるのは僕がくたばってからにして欲しい。
僕には失っては困るもの、恐ろしいものばかりだ。人生っていうのはそういうものや関係を日々構築していくものだと思う。

そんな中で自宅で愛用しているデスクトップPCが突然動かなくなった。正確に言えば起動はすれども一向にVistaが立ち上がらない。畜生め、まただ。僕のPCは定期的にストライキを起こしやがる。どうしようもなさそうなのでVistaをまた入れ直したのだけれど、やはりまた起動しなくなってしまった。
本当に、ど畜生め。
わかっているのか。お前さんに職務放棄されるとipodに新しい曲を入れる事が出来ないし、やりかけのフライヤーデザインも中途で止まったままになるのだ。折角先日購入したデジカメもしばらくは撮るばかりになってしまうだろうし、このブログも携帯で更新する他なくなる。僕だって男なんだ、お前さんによって充実していた愉しい営みも随分と限定されるし、素敵な動画達も閲覧出来ない。一部は職場のPCで代替出来るだろうけれども、お前さんだからこそ思う存分出来てきた事が出来なくなるだろうが。
目を覚ませ。
ほとほと困った野郎である。

今夜はラーメン大で胃袋にラーメンを叩き込んだ後、今池HUCK FINNへ。
柴山社長、iGO茜谷さん野田さん、明日、照らす村上さんやNOT REBOUND 大さんや素敵な皆様がDJイベントをやっているというので遊びに行ってきた。
正直会場に入るまでは「金欠だし大人しく楽しもう」と思っていたのだけれども、フロアの様子を見て数秒後にはそんな思惑はどこ吹く風、ドリンクカウンターにて威勢良く挨拶して下さった黒さんに500円玉を渡してウイスキーコークを注文していた。楽しい空間や瞬間に先々の生活、倹約の事を気にするなんてナンセンスだ。今夜はこれこそが、正しい楽しみ方。

で、然る後に、酩酊。
何だかHUCK FINNに来る度に(ただでさえライブハウスに遊びに行ける機会が多くないのでそんなに回数は多くはないけれど)酩酊している気がする。ウイスキーコーク一杯で酩酊出来る自分は安上がりだと思えども、気がつけばフロアでフラフラしている自分がいた。いやはや、楽しかった。
社長のご好意で某不完全なバンドの曲をCDに併せて歌ってみたけれど、やはり本職の方々にはかなわない。すぐにヘロヘロになっちまった。不甲斐ない。

そんな状態のまま練習に赴いたとさ。最低だけど、今夜はこれでいい。
ライブハウスは楽しい場所だし、夢のある場所だ。日常生活の嫌な事を忘れて良い空気と興奮、歓声とともに霧散させる場所だ。知ってる曲も知らない曲も関係ない、ただただリズムに、ヴァイヴスに従ってたがを外せばいい。それをするのに僕みたいに陰気臭いのは時と場合によってはアルコールが必要なのだ。

練習後に挨拶に伺ったHUCK FINNで、茜谷さんに「またな舟橋」と声をかけて頂いた。
何て事はない一言だったけれど、僕みたいに陰気臭い男にはたまらなく嬉しい一言だった。

コメント