YAMAHA MB-Ⅲ 、そしてフェンダージャパン ジャズシジョンベース (通称ガムテープベース)、そしてfirefoxミニベース 等、色々なベースを試してきたJONNY用(全弦半音下げチューニング)のベースだが、やっと落ち着く事になりそうだ。
勿論、過去のそれらが駄目だったというわけでもなければ気にくわないわけでもない。けれどもYAMAHA MB-Ⅲはミディアムスケール故の拭い去りようのないテンション感の不足、ガムテープベースは自分がフェンダーベースを弾いているという何がしかの味気なさ(個人的にフェンダーベースはもっと大人になってから、と決めているし今の気持ちではもっと変り種にいきたい気持ちの方が強い)、そしてfirefoxミニベースは小さ過ぎて逆に取り回しに困ったり(そしてそれ以前にナットが砕け散った)とそれぞれ「あと一歩」感が否めなかった。勿論楽器に欠点はつきもので、僕の所有している僕が納得して使っている楽器も、恐らくは弾く人が弾けば欠点が見つかったりはたまた欠点だらけだったりするのだろう。楽器はそういう所も含めて愛していくものだ、というのが僕の持論ではあるのだけれども、それらのベース全てを踏まえた上で、得られた研究成果を全て投入して実戦向けに調整し直した一本、それが全てのストレスをクリアしてくれた。
YAMAHA SBV-500 YAMAHA社が開発、販売していたSBVシリーズは僕が本当に愛してやまないエレクトリック・ベースギターなのだけれども、やはりここに戻ってきてしまった。 |
で、「チューニングを落とす場合はゲージを太くするだけで随分と違う」と聞いてはいたけれども、本当に全然違う。弦を張り替えてネック、弦高、オクターブチューニング、ピックアップの高さををちゃんと調整して弾いた瞬間の、ささやかだけれども確かな実感。そりゃあ厳密にレギュラーチューニングのベースと弾き比べたら違いはあるかもしれない。しかして以前のダルダル感(やってみると宜しい。全弦半音下げって演奏面で意外と支障をきたす)と比べたら全く問題ない範囲だ。
内部配線やパーツはどうだったかな、確か交換はしてあるかと思う。とりあえずピックアップが黒くなっているのはスプレーで塗っただけであって、決してSBV-800MFの海外製のピックアップに載せ変えたわけではない。ペグ、ブリッジも純正品なれば、このベースはほとんどド・ノーマルで使っている。SBV-550の方こそ今となっては改造しまくり(音のキャラクターは代わらない範囲で。もう完成された楽器だと思うので)だけれども、少しずつ手を加えていく楽しみってあると思うので。
音に関しては、基本的なSBVのキャラクターは踏襲していると思う。ブリブリのバキバキで、エッジとアタックのたった攻撃的な音(サンズアンプで強調されているところも多いと思うけど。サンズアンプをオフにした事がないからわからない)だ。勿論それも手元、そしてトーンコントロールで調整可能で、SBVってトーンを絞って高域を大人しくしてやればビックリする程トラディショナルな「大人な」ベースの音をしていると思う。大人しい、それでいてふくよかな色気のある音で僕はそういうSBVの音も大好きだ。
演奏性について。ボディが小さいので取り回しが良い。ネックがボディに対して深く差し込んである事もあいまって、握ってみた実感はガッシリした印象。そりゃあ勿論こんなへんちくりんな(それでいて美しい、と思う)形だからボディバランスは悪い。つまりヘッド落ちする。けれどもそこは慣れるしかないと思っている。
ジーク・ジオン!
やっぱこれだよなあ、というベース。セットアップと微調整により、更にお気に入りの一本となった。これから使い込んで風格を出していこう。
コメント
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わあ、ヤマハだ!
同じ音叉マークを襟につけて働く社員として光栄です!
ありがとうございます(`∇´ゞ
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>あきやまさん
いえ、こちらこそ日頃からYAMAHA社及びYAMAHA社製品にはお世話になっております。
工業製品としての完成度、そして日本発の企業として世界に訴えかける求心力、そして遂には「世界のYAMAHA」になられた企業努力、私のような一ユーザーでは片鱗さえも窺い知りませんが、御社のエンブレム、燦然と輝く音叉マークを楽器に戴いて演奏出来るのは御社製品を愛する者として誇りです。
不景気と言われているこのご時勢、御社も恐らくはその波のあおりを受けているのではないかと推察しますが、どうか今後も素敵な商品、企画で我々ユーザーを楽しませて下さい。