VS 豊橋カレーうどん

i GOで豊橋LAHAINAにて挙行されたDR.SNUFKIN 企画に出演してきた。

記憶が確かならば人生初の豊橋遠征という事で勿論胸躍っていたのだけれどもこの日の僕には他にも幾つか心踊る要因があった。

豊橋カレーうどん 」なるものがある。所謂ご当地B級グルメの一つなのだけれども、一見うずら卵ののったただのカレーうどん、しかしてその丼の底には摩り下ろしたとろろ、そしてその下にはご飯が沈んでいる。とろろはご飯とカレーうどんの汁を遮断するための蓋のようなもので、これはつまりカレーうどんを食べた後にそのまま汁を混ぜればカレーになるという寸法。

何という、合理的かつ面白い発想!

「豊橋カレーうどんの5か条」なるものもあって、それに則っていないと豊橋カレーうどんとしては認められないらしい。その存在を知ってから、これは是非一度食べてみたい!と豊橋に行く機会を伺っていた(結構そういう食べ物、多いんですよ。それが常習化したのがラーメン二郎な)。

で、当日。

その存在をi GOメンバーに知らせるや「それは食ってみたいな・・・」とカレーうどんの刺激的な旨さ、+α未知なる食への好奇心にすっかり胃袋を刺激され、僕達は未だ見ぬ豊橋カレーうどんを夢想しながらライブハウスに向かっていた。

「もうすぐ着くねえ」

「どんな場所か初めてなので楽しみです」

「良い所やぞ」

「・・・・・あ、ちょっと!」

車から脇を見ると「カレーうどん」ののぼり。よく見るとそこにはしっかりと「豊橋カレーうどん」の文字が!

食の神よ、もし貴方がいらっしゃるならば私は貴方に感謝します。貴方は私に私の欲する食との邂逅の機会を与えたもうた。なれば私は貴方に感謝してそれを満足するまで、全力を以ってしてそれを貪る事を約束します。

続・我が逃走
葱と福神漬けがまた良いんだよね。

リハーサル後、i GO+明日、照らす チームの前には豊橋カレーうどんが湯気を立てて並んでいた。成る程、一見ただのカレーうどんである。うずら卵のフライや沢山の具が高級感を醸し出しているけれども、カレーうどんである。注意事項にあったように「かき混ぜすぎないように」食べる。

・・・・旨い!カレーうどんは良いなあ。出汁の効いたカレー汁って、思うに人類が作り出した食文化の大きな功績の一つである。「うどん屋に於けるサラリーマンへ連鎖反応をもたらすカレーうどんの刺激」、以前TVで見たその学説を思い出しつつ、そりゃあこれは胃袋が刺激されるよとしたり顔でカレーうどんをすする。うずら卵のフライが、また、たまらんのだよ。

で、うどんは啜りきった。この黄金色とも茶色ともどちらともとれる汁の奥底に沈んでいる、豊橋カレーうどんを豊橋カレーうどんたらしめている「とろろ」と「ご飯」に挑む時がついに来た。添えられた蓮華を丼の奥底に沈みこませ、そのままかき混ぜる!!

「・・・・おお」

確かに、とろろとご飯はそこに存在していた。やっと、会えたね。胸中でそう呟くと葱と福神漬けを丼の中に放り込み、そして蓮華でご飯を口に運ぶ。何て事はない、カレーうどんの残り汁にご飯を突っ込んだものであるだけのはずなのだが、とろろが入っている事によって粘土の高い汁はさらに粘土を増し、味も趣深いものになっている。汁とよく混ざったご飯、そしてとろろの合間から歯ごたえで愉しませてくれる福神漬け、爽やかさをもたらしてくれる葱。成る程、実によく、実によく考えられている!面白い料理を考案したものだ。

しかしダイエットを志す皆様、豊橋カレーうどんにはくれぐれもご注意を!

だって物理的にはこれ、カレーうどん+白いご飯。結構な分量になる。しかも旨いから気付いたら汁もなくなる程かっ食らっちまっているのだからお腹も相当膨れる。事実僕は普通盛りだったにも関わらず、少し残してしまった(残った分は吹原選手の胃の中へ)。

ついつい豊橋カレーうどんについて熱くなってしまったので、ライブについては次のエントリーで。

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