山田君と焼き肉行って配信して、野村さんと3人で無軌道な旅に出た。

ブログを書く暇っていうか書く余裕がなかったわけで。

2011年始まったばかりだっていうのにいかんいかん。

2日の夜、突然山田君(不完全密室殺人/少年コミック)から連絡があった。新年の挨拶そこそこに、彼は肉が食いたいという。丁度自宅のすぐ近くに旨い焼き肉屋があるのでそこに行こうか、僕は晩飯直後で腹が微塵も減っていないけれども(三が日って朝、昼、夜とちゃんと区切った食事以外にも何やらかんやらでダラダラと食べ続けてしまう時期だ)コーラくらいなら付き合うぜ、と僕。

で行ってみると良い具合に空いている。金に余裕はないけれど、というのでどんな具合に食うのか注目していたのだが、やれ上カルビだのやれロースだの、ただでさえチェーン店とは比較にならない値段の店で、メニューの中でも結構お値段がする肉を頼んでいる。

「こんな機会だからこそ良い肉を腹一杯食いたい」という彼の言い分、まあわからなくもない。思い立ったタイミングで食べなければ、多分きっとこの日焼き肉屋に来た意味さえない。

で旨い旨いと食っている彼を見ながら、キムチをつまんだりコーラを飲んだり、彼が薦める肉を一枚貰ったりした。

「うま、うま」

「気に入ってくれたなら良かった良かった。僕もここを紹介した甲斐があるというものだ」

「肉って、良いなあ」

「そうだね。食物連鎖の頂点に君臨する身の上に感謝してしまうよねえ」

「・・・・・うわ」

「どうしたね」

「俺、特上ロースのサーロインステーキ頼んじゃおうかな」

「!? それいくらするのさ」

「・・・・3000円」

嗚呼神よ、肉への渇望(これがほんとの肉欲、なんちゃって)に飢えた哀れな男を許し給え!8切れで3000円!

そんな僕からすれば注文可能圏内でさえない肉を頼もうとしている目の前の男を!

・・・・果たして特上ロース サーロインステーキは、運ばれてきた段階でその見事な、神々しいまでの存在感を皿の上で発揮していた。山田君はそれまで様々な肉の脂、そしてタレで汚れた金網を交換して貰い、胃袋にサーロインステーキを収める準備は万端といった様子。

続・我が逃走
特上ロース サーロインステーキと対峙する山田君。
肉が神々し過ぎて最早白い塊みたいになってしまった。

「焼けた」

「ああ、焼けたようだね」

「敬礼!」

サッ!

読者諸兄よ、このブログを閲覧して下さっている親愛なる読者諸兄よ、我々は人類が口にし得る肉の、一つの到達点を見た。何かを突き詰めた、極めた存在が一見物凄くありふれており、そして同時に静謐であるのと同じようにその肉は口に入れた瞬間、澄み切った存在感で僕に「おや」と思わせた。嗚呼だがしかし!だがしかしその次の瞬間!肉の旨味が口の中に放出され、そして歯を軽く当てるだけで噛み切れるその柔らかさはおよそ例えようもない。結論すれば、その肉は口にする前に「3000円もする肉があるものか」とタカを括っていた僕えさえ「これは安い!」と敬服してしまう程の味だったのである。

サーロインステーキ=sirロイン。

ロイン伯爵、と敬意を込めて呼ばれるべき存在が、僕達のテーブルに降臨したのだった。

腹は満たされた。

「ロイン伯爵の素晴らしさを伝えたい」という山田君と自宅に引き返し、PCの前に鎮座する。

そう、配信だ。

山田君と僕は時折「無計画」かつ「無秩序」な配信を欲求のままに行うのだけれども、新年明けたばかりという事でご挨拶がてらPCモニターの前で色々と喋る事になった。

で、結局Skype(ID:takahiro_funahashiです。お気軽にコンタクトして下さい)で凸したり(ネット用語ですね。慣れないけれど)されたりコスプレしたりさせたり踊らせたり笑ったりした。正月特番は観る人によっては全く面白くないのだろうけど、それ故か過去最高の閲覧者数。そんな中メイド服を着てニヤニヤしたりする山田君はもう一年分の羞恥プレイを楽しんだのではないかと。

で、トイレに行って戻ってみると山田君から「今から来て欲しい人がいたら、どんな手を使っても、行く」発言。

何て企画を提案するんだこの人は。電○少年かこの人は。てか君車とか持ってないじゃないか。何、レンタカー?成る程その手がっていやいや君君、愛媛から「来て下さい」って言われてるぞ君。

結局、三重県は桑名市まで行く事になった。で、いざ行こうと盛り上がっていると山田君のテンションが急激に下がり「え・・・・・本当に行くの・・・・・・」と。

駄目だこの人!!

とりあえずレンタカー屋さんまでテクテク歩く。あー車あるのかなあ。

以下、twitter に実況しつつアップロードしていた画像とともにお楽しみ下さい。

野村先生(レッサーホース /ノムラセントラルステーション )の画像がやたら多いけれど、僕と間違えないように。時々似てるって言われるから、一応念のため。

続・我が逃走
「ジャパレンなう」
車があるかとりあえず確認確認。

続・我が逃走
「これが俺達のゴーイングメリー号だ!」
いざ車を目にしてテンション下がってた僕達もテンション沸騰。
「いざ車見るとアガるねえ!!」
「さっきまで帰りたかったけどね。お、しかもこれエコドライヴカー!」
「何それ!環境に優しそう!」
「実際優しいぜ。燃費もいいし」
「ゴーイングメリー号最高!」
続・我が逃走
「野村先生、拉致なう」
新栄の立体駐車場で寝てた野村さんを叩き起こして、拉致。
「いやあ君達!馬鹿だねえ!」
「これが僕達(不完全~)、今年最初の活動です」
「ハッハッハ!!」
続・我が逃走
「栄養ドリンクなう」
この後の長距離移動に備えて体調の悪い野村さん、栄養補給。
「では、カンパーイ!」
続・我が逃走
「本当にきたぞコラ」
結構時間かかると思ったら滅茶苦茶早く着いてしまった。
三重県桑名市、意外と近いぞ!
「近いじゃん水谷君(over skill )!」
「そうだよ、狩るぞコラ!」
・・・・駄目な大人だ!
続・我が逃走
「おーい、おーい!」
「あれ、何やってるんですか野村さん」
「危ないですよ!」
「俺、ここから飛び降りるYO」
「危ないですって!・・・・・あっ」
続・我が逃走
ドサッ
続・我が逃走
「いやあ、ベーシストも鍛えればここまで出来るんですねえ」
っていう、お遊び。
深夜で遠出だとノリでこういうの、やっちゃうよね。

「近ッ!桑名近ッ!」

「想像より近かったねえ」

「うーん・・・・・これは近過ぎる」

「もっとかかると思ったんだがなあ」

「これからどうしますか?」

「ダムでも観に行くか!」

「それだ!」

「いいですね!とりあえず引き続きtwitterで来て欲しい方募集します」

「エコドライブだぜブーンブーン」

「いやあ山田君!調子いいねえ!」

「流石エコドライブっすわ」

「あっ」

「何」

「どうした」

「じゅにさんが『蒲郡』とリプライ下さいました」

「よし、順路変更!一路蒲郡へ!」

「っしゃあああああああああ!!!!!!」

続・我が逃走
「蒲郡到着なう」
ライブハウス界隈でその名を轟かせるオザキシスターズ、妹じゅにさんと。
撮影はおねえさん。

結局帰宅したのは明け方5時半。

完全に思いつきでレンタカー借りて、行き先募集して行くっていうのは意外と面白かった。

新年早々、テンションだけで行動出来て大満足。

で、新年早々こちらは個人的な話になるけれど、環境が激変。色々と迷惑をかけてしまったしかけてしまうけれども、そのなんだ、まだ整理しきれていない。時間をかけてじっくり取り組む所存。

いやあ、多分俺って印象深い人生を送っているなあ。印象深い人生っていうのも変な物言いだけれども、いつかこの先死ぬ時が来たら走馬灯で思い返す事には事欠かなさそうである。年を重ねる毎に「今が一番楽しい」と心の底から思えた26年。多分この先もずっと楽しくなる予感があるし楽しくするつもりである。

2011年も色々頑張ろうっと。

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