10月2日(日)
野田ロック の興奮を引きずりつつ、明け方まで練習。この段階で優に23時間は起きていたわけだが、こういう事はライブが2日連続であるから出来る。
昼頃起きだして新栄CLUB ROCK’N’ROLLへ。名城大学 世界民族音楽研究会、略して世民研の伊良皆君(sukida dramas )主催『MAD CITY』にパイプカツトマミヰズで出演。
この日のイベント、基本的に世民研のバンドが出演するイベントなだけに世民研でないのはこの日の出演者の中で舟橋、伊藤誠人、各務鉄平のみ。滅茶苦茶アウェイじゃないか、と思っていたら顔馴染みが結構いまして、舟橋一安心。
改めて世民研のバンドを沢山観たけれども、皆物凄く個性的。しかもそれを追求していて恐ろしく濃いイベントになっていた。流石、世民研!
我々パイプカツトマミヰズ、実にヒヤヒヤした。演奏中ではなく、演奏前が。
この日伊藤誠人君は別バンドでライブがあり、そのバンドの演奏予定時間が7時~7時半。パイプカツトマミヰズの演奏開始予定時間は8時10分。ライブハウス同士の間の距離は自転車できっかり30分(僕の職場の至近距離にもう一件のライブハウスがあるので、測定済み)。10分の余裕しかないタイトなスケジューリングではあるが、伊藤誠人にはやってのける自信があった。
「一服してから行くわ」
彼にはそう言う余裕さえあった。僕もそれに「そうだな、それがいい」、そう応えた。彼と自転車で走った事のある者なら、彼がペダルを漕ぎ出した瞬間に最高速度を出す男だというのを知らない者はいないだろう。つまり、加速がないのだ。彼はその脚力で異常なまでの行動力を有していたのだ。自転車があれば。自転車があれば大丈夫。そう思っていたのだが。思わぬ誤算が起きた。
まさかの、イベント自体が15分近くまきで進行している。つまり伊藤誠人が、間に合わない。
楽屋で「キーボードのセッティングをしておこう」とか「曲を削るか」とか色々と相談が始まり、結果的に「全ての機材が準備し終わった段階で伊藤誠人がいなかった場合、先に始めよう。伊藤誠人には空気読んで入ってきて貰おう」という事になった。曲が終わってMCが始まった瞬間に「遅れてごめん!」そう言って感動的に入場してくるシーンさえ容易に想像出来た。よし、それはそれで面白い(俺が)。
しかし、彼はやってきた。転換中、ステージ脇の扉を開け、「お待たせ」とすっくと立つ彼を見た僕は思わず「おわー」。今思えば相当にシュールな光景ではある。
で、一生懸命演奏。やっぱりリズムとテンションを一致させるのが、難しい。特にこのバンドはそれが一番難しい。
打ち上げも途中参加だけども「舟橋さんに是非世民研の打ち上げを見て欲しいんです・・・!」って伊良皆君が土下座さえしそうな勢いだったので、行ってみた。個人的に、年上を気持ち良くさせれる男って格好良いと思う。
で、最初は様子を見て飲んでたんだけれどもヒズム君(久しぶりに打ち上げであんなにハッスルしてる彼を見た。ヒズム君の右半身と左半身の競争一気、とかおぞましかったけど)の「コールしてみなよ」にちょっと興味をそそられてしまって、気付いたら皆の前で伊良皆君と牙突一気(牙突で相手に突っ込んで乾杯する一気ね)してた。自分が大学生の頃でさえそんなのしなかったのにね。
この日も楽しく酔っ払った。
10月3日(月)
日常生活よおかえりなさい!
アルバイトをする。お金を稼ぐという事に心血を注ぐのが趣味だとしたら、その人って24時間何なら趣味に没頭出来るわけでつまり仕事人間は毎日最高に楽しいんだろうな、とかなんとか考える。
10月4日(火)
昔のバンドメンバーが家に来る。おでん食べてたらむせちゃって、顔面におでんの汁浴びて「ティッシュティッシュ!」ってなっちゃう27歳、女子。どんだけパンチあるんだよ。
10月5日(水)
ザ・フロイト の山腰君とSkypeにて通話。ビデオ通話だったのだけれど、元気そうで安心。ベースの話等、する。この対談は文字に起こされて皆様にお届けする予定。彼とのに限らず、である。
10月6日(木)
JONNY練習。格好良いベースの弾き方、というテーマについて最近漠然と考えているのであれこれ実験。しているうちに気付いたら効率良く体を使って演奏する、というテーマに摩り替わる。まあ、それってつまりは真面目に演奏に集中してたって事なのだろうけれど。
10月7日(金)
昼過ぎに名古屋を出発、30本近くのアコースティックギター、ウクレレetc.を満載したハイエースに乗って一路大阪へ。「サウンドメッセ in大阪2011」というイベントに職場もブース出店をする事になり、そのためのいわば「出張」。そういう体験は人生で初であり、ワクワクする。この日は夕方に会場入り、ブース設営。
正直言ってアコースティックギターについては浅学であるが、その会場の雰囲気にワクワクする。
設営後は上司が予約してくれたビジネスホテルへチェックイン、ホテルのすぐ前のホルモン屋でビールと焼肉で乾杯。たらふく飲み、したたかに酔っ払い、相当食らった。
ホテルへ戻り、しばしウダウダした後お風呂へ。
このビジネスホテル、なんと国から認定された天然温泉付。気持ち良く風呂に浸かり、就寝。
10月8日(土)
サウンドメッセ初日。
多くの人がブースに来て下さり、ここ最近毎日職場で頭に詰め込んだ知識を総動員して接客させて頂く。他のブースも覗いたのだけど、トラスロッドや木材の展示販売、ギターの公開製作等面白かった。
心斎橋でお好み焼きとネギ焼き、モダン焼きを食らった後、舞洲のリゾートホテルにチェックイン。
ゆったりした雰囲気に気分が良くなり、缶ビール片手に散歩してみたのだが、何もない!暴走族風の高校生がヘルメットを着用せず、二人乗りでやたらと音の大きいバイクを乗り回していた。ホテルに戻ってロビーの自販機コーナーに入っていったらその子達がいて、遠目で見るより物凄く若くてビックリした。エネルギーの発散方法は色々あって然るべきだとは思うけど、深夜に騒音撒き散らして法を犯しながら走行するより、もっと良い方法もあるとも思う。
10月9日(日)
サウンドメッセ二日目。
朝食はホテルのバイキング。朝食バイキングは久しぶりなだけに、はしゃいで和洋両方通り一片食べてしまう。デザートにフルーツヨグルトまで頂いちゃったもんだから腹を壊して閉口した。
3時までブースで働き、同僚に別れを告げ単身、新大阪へ。大阪の地下鉄には親近感を覚える。
新大阪から実に小学生ぶりの新幹線乗車。1時間程で名古屋へ帰れてしまう。新幹線は便利過ぎる。思う存分楽しんだ。
帰宅し、入浴、すね毛を剃り落とす。思いつきでやった事ではあるけれども、目論見通りこれが後々功を奏する事になる。
新栄CLUB ROCK’N’ROLLにてすみげ君主催『わななく』に舟橋孝裕名義にて出演。「ハードコア料理」(命じられた調理方法をひたすら愚直にやるライブ。ドライアイスを噛み砕いて飲み込んで、くらいはやるべきかなあとか思って内心ビビッていた)をやる予定ではあったけれども、安全性の問題で森茜ちゃん(ナトリネ )との未確認尾行物体スタイルでの出演となった。演奏曲目は過去2回と同じ『注文の多い料理店』。毎回同じ事をやるのは如何なものか、と思った瞬間もあったが、バンドだって毎回ライブでやるお馴染みの曲がある。それに「弾き語り」「演奏」の「弾き」だったり「奏」を担うメンバーが違えば、それは本質的に全く違った表現物になるはずである、と思い至り今回やらせて頂いた。
結成以来一度も顔を合わせていなかった茜ちゃんと演奏開始15分前くらいに軽く打ち合わせ、そしてライブ開始。茜ちゃんの演奏に演騒でぶつかっていったわけなんだけれども、いやはやこれが面白かった。基本的に即興で演奏して貰っているので、こちらもそれを楽しく聴きながらそれにあわせて朗読パフォーマンスをするのだけれども、物語中の空気の流れを読み取って、しかも説教的に展開を転がしてくる様は本当に興奮させられた。
生クリームを女の子の顔面に素手で塗りつける、という行為に加虐的快感を感じたのはここだけの話だ。
ぐしゃ姉妹 とも久しぶりの再会。
あうさん「今日ベース弾くんですか?」
僕「や、ベース持ってきてないっす」
あうさん「ハッ!もう最初からおかしい!笑」
僕「いやいや。ぐしゃ姉妹、ライブ面白かったっすよ」
あうさん「途中で買った玩具が気に入っちゃったんですよね」
ボイス・チェンジャーを滅茶苦茶気に入っている様子で、楽屋でも実演して下さったのだけれども、そのボイス・チェンジャーが割がしっかり声を変えるので何を喋っているか全くわからなかった笑
亀さんが僕達のライブ終了直後にすぐにトイレットペーパー片手に飛び出してきてくれた。感謝しかない。
流石ぐしゃ姉妹、と言うべきか「生クリームを髪の毛につけた場合、4回は洗わないといけない」とか「蛆虫をばらまいた時は比較的片付けは楽だった」とか色々と面白い話が出来た。片付けを手伝って下さって有難うございました。
ぐしゃ姉妹のライブを観てて思ったのだけど、やっぱり俺ってライブハウスのステージ上で色々な表現を通して発散される人間性とかそのドラマ性に興奮させられる人間である。
すみげ君、一介のベーシストに出演オファーをくれて本当に有難う!面白い一日を過ごせました。
要するに、毎日面白おかしくやってます。
けれども大阪での二日間のホテル暮らしからの新幹線乗車で名古屋モドリ、そのままライブ出演は久しぶりにガッツリ色々動いた感があるなあ。そういう日々があってからの自宅でこうやってブログを更新する時間って、本当にかけがえがないね。
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