油虫と鼠

時には友人との夜遊びを控えて自室に引き籠り、ゆっくり創作活動に従事したり楽器の練習に時間を費やすのも悪くはない。
今夜はそんな夜だった。夜勤労働中に思い付いた演劇のアイディアを少しでも形に残そうと脚本を書き、部屋の機材置き場でいつかあるかもしれない出番を待っているペダルを気の向くままに鳴らして、そして今こうしてブログを書いている。
というわけで今夜試したペダルについて備忘録替わりに記しておきますね(こういうブログを喜ぶ向きがいるのも揺るぎない事実!)。


先日共演した際に高野君が貸してくれたIbanezの古いファズペダル。タンクシリーズだっけ?ゴキブリみたいな外見はそそるものがある。
なんでも東京のライブハウスで行われた「エフェクターナイト」という涎が出そうなイベントで集まったファズペダルを弾き比べした際に一番人気がなかったのがコレだそうで「是非レビューして欲しい」と高野君に頼まれたので書いてみる。
…正直、コメントが難しい。物凄く、普通。その普通ってのはネガティヴな要素も含んでる方の普通。これを使うならもっと他に良いのがあるんじゃないか、と思う。っていうかこれ、ディストーションだよ。ファズの旨味があまり感じられなかった。特に雑味もないし、本当に印象に残らない音。人気がなかったのがよくわかる。
見た目は良いけど。古き良き国産ペダルを地でいくそのルックスは素晴らしい。


購入してライブで一度使って以来機材棚の肥やしになっていたProco社のTurbo RAT。
これがべらぼうに良かった。かねてからベースギター向きであると聞いていたしそれだから購入したのだけど、本当にこれ、ベースギターに使っても良い感じ。RAT特有の粘りがある歪み方は好印象で、ギターリストでRAT愛用者が多いのもよくわかる。低域もきちんと設定してやれば削がれないし、エッジもそこそこたつしタイトに歪ませるのが好みの方にはお薦め。ジャキッとブシャーの中間みたいな音色にするとオイシイ感じ。
エグいってわけではないけど、その分汎用性もあるかと思う。RATの音が好きならまず間違いないのでは。


RAT繋がりでベースギターに特化したRAT、JUGGERNAUTも。
以前も書いたけど、やはり悪くない。ベースギター奏者でRATの音を使いつつも細かく音を作り込みたい人向け。
だけどもコントロールのシンプルさではTurbo RATに軍配が上がる。ここはもうお好みで!って感じか。

というわけで再確認、新鮮な発見等ありつつ夜は更けていった。

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