ノイズ楽器を自作した話。


先日打ち合わせで訪れた場所で偶然耳にしたノイズミュージックがあまりにも素敵だったので誰がやってるどんな盤なのか訊いてみたらこれだった。
ノイズとサックス、美しき融合。

で、その衝撃的な美しさが忘れられず僕の悪い癖でノイズに興味津々。是非自分もノイズを出してみたい、それもベースギターで出しているようなのではなく、ノイズノイズしたのを出してみたいとミーハーな欲求を抱いた結果、ふと昔バンドメンバーが手製のノイズ楽器をギターアンプで鳴らしていたのを思い出してぼくも試しに作ってみる事にした。


中古楽器屋でDimarzio社とIbanezが共同開発した7弦ギター用のピックアップを入手、すぐ隣の100円均一で蜜柑のシラップ漬けを購入。ちなみに蜜柑のシラップ漬け缶の中身は一緒にいた友人にあげた。
で、ピックアップと空き缶をガムテープで固定。ピックアップにはアウトプットジャックを直接ハンダ付け。


缶の中身はとりあえずこれまた100円均一で購入したクリップ。
釘とかでも良いのだろうけれどガシャガシャし過ぎそうでなんとなくクリップにしてみた。幸い缶詰めながら着脱可能な合成樹脂の蓋が付いていたので中身は入れ替えることが出来る。


で、ガムテープで補強。
写真ではジャックが無期だしだけどこの後ガムテープで本体に固定しました。

早速スタジオのJC-120に繋いでみたところ、爆音でクリップが缶の中を転がる音が!
…いや、これはちょっと、想像以上の出力の大きさだ。歪ませたりディレイをかけたりで金属的な、破壊的なノイズパーカッションを楽しんだ。中に入れるクリップの量で音の感じが変わるし、研究のし甲斐がありそうである。

これから金属片を見る目が変わりそうだ。
ホクホクして帰宅して、寝っ転がってスマートフォンを見ていると偶然にも大学時代にちょっと「ご縁」があった女の子の結婚式の写真を発見してしまう。
別に引きずってるとか未練があるとかではないのだけど、なんだろうかなあこの感じ!
結婚おめでとう、貴女を祝福するために、ではないけれども今日はスタジオでノイズパーカッションをガラガラと打ち鳴らそうと思うよ。

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