これ、鶴舞DAYTRIPでの吉村桜子さんと野呂有我さんのふたり展「おふとんの海」の様子。
フロア一面に敷き詰められた布に、炊かれたスモーク、そして展示された吉村さんの絵に流れる野呂さんの音楽に、それらにあわせてプログラミングされた照明がゆっくりと緩急をつけていく。
そんな空間自体を展示物としてライブハウスに出現させた二人にもう、ただただ恐れ入った。
試しにベッドに横になってその場の空間に身を委ねてみたのだけど滅茶苦茶気持ち良いのね。
寝起きでこの空間を目の当たりにしたいと思った。何だかそれが一番相応しい楽しみ方に思えた。
ライブハウスって、こうして考えると間口の広い空間だよなあ。大前提として防音はされてるし、規制っていう意味で受容される表現の間口も広い。その気になれば結構何にでも対応出来る空間なんじゃないか、と思ったりした。
今日は今日とて、仕事の後にサイクリングに出掛けてきた。ToDoも昨夜時間を作って臨んだお陰であらかた終わっており、何だか今日はちょっと胃がムカムカするなと違和感を感じたので体調調節も兼ねて適度な運動をしてみたのだ。
適度な運動、とはよく言ったものだ。自転車で片道一時間ばかり漕いで瀬戸市と尾張旭市の境目辺りにあるワッペリンのリーダー/ドラマーの長谷川君の家に行ってきた。今までは彼がこっちに来るばかりだったし「運動したなあ!」と達成感を感じるには丁度良い距離感だったからだ。
目的地まではほぼ一本道、夜道をひたすらにマウンテンバイクで進む。以前この道を進んだ際はあんな時だったなとかそんな事を考えながらひたすらにペダルを漕ぐと、スッキリする。丁度良い思索の時間にもなる。
一石二鳥だ。
無事に到着し、長谷川君とコンビニの前で話し込んだ。挨拶だけして帰るつもりがついつい楽しくなって話し込んでしまった。日付も変わって30分ばかしした頃、彼と別れ次は長久手へ。
今日のエントリー冒頭で触れたふたり展真っ最中(ちなみに今日は丁度空き日だった)の吉村さん宅へ、「大体こっちの方向だろう」と見当をつけてマウンテンバイクを走らせる。スマートフォンのマップ機能はこういう時に実に有効な保険として機能してくれる。長谷川君宅へ向かっている最中から無駄な疲労を防ぐため、ハイペースにならないように調節していたのが良かったのかもしれない、程なくして吉村さん宅到着。
深夜に一人暮らしの女の子の家にお邪魔する、というのが29歳の男性に相応しい行動かはいささか疑問だとして、それでも実に楽しい時間を過ごした。
突然「実は吉村さんは不思議の国から帰還したアリスだが本人はその意識がなく、そんな彼女の日常には不思議の国の住人が姿形を変えて少しずつ侵食している」という設定で(勝手に)二人芝居を始めたり、京極夏彦の作品をその場で(これまた勝手に)再現したりと、舟橋大いにはしゃぎました。
幸いコンビニで買っていったお菓子で気を良くしたのか、吉村さんは文句一つ言うでもなく付き合ってくれ、帰宅するのが面倒臭くなってきた頃合で無理やり帰宅。
今こうしてキーボードをガシャガシャとタイピングしているっていうわけ。
会いたい人には、会いに行くのが一番手っ取り早い。
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