何の気の迷いか、試しに自分の参加しているバンド名でイメージ検索をかけてみた@Google先生。
今よりも遥かに太っている吉田君の画像と、楽器を振り上げている、とても演奏中とは思えないようなライブ写真が何枚か出てきた。あとは僕のブログの画像。
いつまでも、例え50歳になってもアクロバティックなライブをしていたい、と思う。アクロバティックな演奏っていうのは僕の印象だと少し前に流行って、今は一時期程取り沙汰されない。一頃は「物凄く暴れる」事が高度な演奏技術と同じ程もてはやされた(少なくとも一部の界隈で)時期があったのだ。暴れながら演奏するっていうのは面白い、何が面白いって結局しっかり(この場合のしっかりってのも難しい言葉だよな)演奏していなければそれって結局どれだけ暴れようとも演奏にはならないからだ。
演奏しながら異常な運動能力を発揮する、否、そうしないと演奏出来ないんじゃないかっていうくらいのバンドマンっていうのは僕も当然憧れた。暴れる、のではなくやってしまう、って表現が適切だろうか。
僕も一時期はついつい興奮して頭の中が真っ白になる時期があった。けれどもここ最近、そうあれは或る日のパイプカツトマミヰズの演奏で、ステージ上の熱量と遊び心がフロアとの断絶を境目に鳴り響かなかったあの日、僕は何故だかふっと「これはただの狂騒状態だ」と気づいたのだ。全員が全員狂騒状態だとそれはインスタントな興奮しか生み出さないし、何より僕はその瞬間確かに「そうしたくなかった」。
僕は一拍置いて冷静に演奏する事を決意し、狂騒による混沌の中、兎に角集中する事に努めた。
その瞬間だ、ステージ上の混沌がちゃんと形となって混沌としたライブになったのは。
その後、その瞬間の実感を反芻して僕は自分の過ちを確信する事となる。或る瞬間に於いては興奮よりも冷静さを優先すべきであり、そして肉体の興奮以上に或る種の冷静さと集中は演奏者自身の熱量を打ち出す事になる、と。
それまで生き残りのアンサンブルだったパイプカツトマミヰズでの演奏に於いて、そうやって僕の意識は変わった。
やっぱり僕はアクロバティックな「ライブ」をしていたいと思う。
おいおい、導入のつもりが随分と長くなっちまったよ。
結局何が言いたいかっていうとですね、パイプカツトマミヰズは企画を行います。
2014年2月15日(土)@新栄CLUB ROCK’N’ROLL
パイプカットマミヰズ プレゼンツ「バレンタイン奉仕活動」
出演:
パイプカツトマミヰズ
センチメント
ザ・ヒューマンズ
Emily likes tennis
開場18:30/開演19:00
前売¥2000/当日¥2300(D代別途¥500必要)
滅茶苦茶久しぶりじゃないか、パイプカツトマミヰズで企画を行うの。
今回は新栄CLUB ROCK’N’ROLLとの共催という形で、東京からEmily likes tennisをご招待。
最高だよ、ELT。
去年共演歴も何もない僕達を「ライブを観て格好良かったから」というシンプル極まりない、だけれどもバンドマンとしては血が沸き肉踊る理由で東京に呼んでくれたELTのライブを観て、僕達は全く同じ動機で彼らを名古屋に遠くない未来に呼ぶ事を決意したのだった。使命感、と言っても良いと思う。帰りの車中、新東名高速道路をレンタルしたハイエースを転がしながら吉田君は「彼らを名古屋に呼ぼうと思う。恩に報いなければならぬ。何より彼らは格好良い」と宣言したのだった。そして今回、想像していたよりも早く吉田君はその構想を現実のものとした。
名古屋で待ってる、ELT。あの新宿motionを興奮に巻き込んだ演奏を是非名古屋で!
名古屋の皆さん、是非彼らをご覧頂きたい。
そしてこの日はバレンタイ奉仕活動という事で、僕は頑張ってチョコを貰えなかった報われない男子達のために全力で演奏しようと思う。僕は貰えるんじゃないかな、と予想してるけどね。ヘッ!
あ、ハッピーな目に遭った方も是非お越し下さい。分け隔てなく、楽しませます。
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